第15号 第2会議室 | (1999/05/31)![]() ![]() |
● オンリーワンで,勝つために(小選挙区) ● |
政界ではいよいよ解散風が吹きつつあります。関係者の方々は,「統一選が終わったとこなのに…」とため息をつかれている方も多いのでは。 それはさておき,準備は早いに越したことはない。そこで,今回は衆議院選挙の小選挙区に焦点をあててみましょう。 □衆議院選挙の小選挙区の特徴 小選挙区とは,1つの選挙区で1人だけが勝つ選挙制度です。現行では,全国を300の小選挙区に分割しています(定数300)。 だいたい,1つの小選挙区の有権者数は平均30万前後です(多いところは40万を超えますし,少ないところは20万を割ります)。 では,このオンリーワンを勝ち残るためにどうすればよいか?。 「そんなことわかれば誰も苦労はしない」なんて言っても仕方がないので話をすすめましょう。 参議院選挙(選挙区)の特徴として,選挙の「枠組み」,すなわち政党や団体の支持状況が大事だ,という話がありました。 その一方で,地方選挙(市町村議会の選挙)では,地域活動や支援者とのコマメな接触といったドブ板的な活動が大事になります。 では衆議院選挙はどうか?。 <答>どちらも重要です。 そういう意味では,小選挙区での戦いは,参院選と地方議員の選挙を合わせたようなものです(これは結構タフなことです)。 □小選挙区内の状況把握 小選挙区で勝つために重要なのは,選挙区内の政治情勢を把握することです。その際,次の項目を参考にして見ましょう。 (1)有権者数 →すぐに調べられます。できれば,細かい地域単位で。 (2)他の候補者(何人で争うのか) →現職議員さんの状況(やめるやめない等)。公認候補者を発表している政党もあります(すべてではないですが) ※地域の人とコマメに政治の話をしていると,「あの人は病気だから次は出ない」とか「A市議が○○党の公認を狙ってる」といった類の話が必ず出てきます(ただのウワサも多いですが…)。こうした足で稼ぐ情報収集も大事な仕事です。 (3)当選ライン →前回の衆院選の結果 昨年7月の参院選の結果(選挙区選挙,比例区の結果) 4月の統一選の結果(市議会よりも都道府県議会のほうが参考になります) これらを参考に,組織票や浮動票の率をしっかり分析しましょう。 もちろん地方議員さんが国政選挙でどういう動きをするのか,といった情報もしっかり分析してください。ここでもやはり足で稼ぐ情報が大事です。 こうした選挙区情勢はこれからも常に把握しておく必要があります。少ない時間で効率的に活動するための基礎となる情報です。 しっかり把握・分析しておきましょう。 (編集部)
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