20号 第1会議室 (1999/07/05)up down
   ● 地方議員の活動
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 統一地方選挙で晴れて当選を果たされた方が,それで終わりではないのはご承知のとおり。
 「では,地方議会って,一体,何をしているの?」そんな声が,選挙が終わる度にでてきます。国会のように中継をされているわけでなく,なかなか目に見えてきません。

 そこで,少し地方議会レポートを…。
 当選から臨時議会までのお話は,第13号にて少しレポートしました。では,その後,定例議会では,どういったことが行なわれているのでしょうか?。


 まず統一選挙で,議会選挙と首長選挙があった場合,新首長の施政方針が行なわれます。

 次に,選挙後の初議会に「補正予算」が提出されるのが一般的です。選挙で首長が変わることを考えて,年初めの議会ではいわゆる骨格予算,つまり,ある程度必要部分だけの予算案しか出されてません。
 でも,首長選挙がなくても,年度後半の議会には補正予算が提出されますが…。

 この補正予算について審議することが,重要になってきます。


□白熱する委員会

 よく「予算委員会」という言葉を耳にする機会があると思います。本来これは,予算に関することを審議するための委員会です。
 例えば,議員から事業内容の詳細なチェックなどの質問が飛び,行政側がそれに答えるという次第です。国会でもそうですが,この予算委員会は一種の無法地帯と化し,予算に関連させて,何でも質問しがちになる傾向にあります。


 あと,議会の大小にもよりますが,常任委員会が設置をされています。
 この常任委員会の人数は会派の大きさで振り分けられるので,大きい会派に入ればそれだけ希望の委員会に入れるという次第です。

 この委員会は,議員側から質問の事前通告がありませんので,下手をすると,行政側がトンでもない答えをしてしまう可能性があります。また,議員が勉強不足だと,表面上のことしか聞けませんので,行政側に馬鹿にされる可能性があるという,非常に怖いものです。
 議員から見ても,議会を傍聴する方から見ても,この委員会(常任・特別共に)が一番白熱しています。特に,可能であれば(議会によっては不可)是非,委員会の方を傍聴されることをお勧めします。


 なぜ勧めるのかって?。

 だって,議員がどんなことを考えているのか,一番良くわかるのがこの委員会だから。
 例えば,委員会で一度も発言をしない議員もいらっしゃいます。そうかと思えば,一人でしゃべりまくっている議員もいます。

 やはり議場で行なわれる本会議は,ほとんど儀礼となっています。ということは,シナリオが事前に出来ていて,それをこなすだけといえます。これを議会内の談合と取るか,はたまた必要と考えるかは,中に入った議員,もしくは傍聴した方の受け取り方次第だと思います。


□議会を変えよう

 場所によっては違いますが,多くは9月に議会が行なわれます。
 その9月から来年3月までは,先の補正予算に絡んだ予算委員会や,前年度の予算執行についての決算委員会などが開催されるので,比較的忙しくなります。

 しかも,重要な案件ばかりが次々に提案されるので,非常にやりがいのある議会だといえます。

 そこで,議員の方は是非それぞれの委員会に委員として参加して下さい。もし,会派などの都合で入ることがかなわないなら,傍聴(委員外議員とも言うそうですが)をして下さい。

 地方議会はやはり,いまだに昔の名残で,名誉職的な部分が残っています。
 行政の職員は日々,担当の仕事を専門に行なっていますから,それに負けないくらいの発言をするなら,議員は勉強だけで膨大な時間が必要になるでしょう。
 地方分権法が通過しようとしている中,国から地方へ権限が降りてきた時に,行政だけでなく,議会も対応できるように変えていきましょう。

 そして,市民は積極的に議会を傍聴しましょう。だって,傍聴席に人がいるのといないのとでは,議員が議会に臨む姿勢が違いますから。
 そんなことで何が変わるの?,とおっしゃるかもしれませんが,やはり議会にも緊張感を保たせるために,第3者の目は必要です。選んだ議員がどう活動しているのか,監視するのも選んだ有権者の責任だと思います。


編集部


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