第4号 第2会議室 | (1999/03/15)![]() ![]() |
● 選挙違反の舞台裏 ● |
□検挙はこう決まる! まず,選挙違反で捕まえるかどうか,ということはいつ頃決まるか?。 なんと,大体の目安はもう選挙本番に入った時点で決まっているのです。 確かに大きな選挙では,主要な各陣営には,儀礼的に尾行がつきます。しかし,その時点では,どの陣営を挙げにいくかは決まっているのです。 なぜか?。きちんとした理由があります。 かしています。その情報が,取り締まり本部に漏れるので,その情報をもとにして内偵をするわけです。 □選挙違反の実際 ほとんどの選挙違反では,だいたい投票日の翌日,朝の7時ごろかその辺の時間帯に,自宅に警察が来るようです。このことでわかることは,警察が,私が「どういう名前で」「どこに住んでいて」ということを特定しているということです。 しかし,いきなり警察手帳を見せられて,手錠をかけられる,なんてドラマみたいなことはありません。 大体が任意出頭ですので,即逮捕ということはありません。 あくまでも任意ですので,それを盾にとって出頭しない手もありますが,警察を本気にさせるだけなので,止めた方が無難でしょう。 例えば,文書違反で出頭したとしましょう。まず始めに聞かれるのが「誰が作ったのか?」ということです。 買収になると,罪がもっと重いものですから,取り調べも長くなります。普通は晩には家に帰してもらえるのですが,そういった取り調べは,ちゃんと辻褄が合うようになるまで続くので,長ければ2週間は毎日警察署へ出頭ということになります。 買収の場合は悪質ですので逮捕ということになると思いますが,そのほかの違反では,大体が裁判所への略式起訴ですみます。 仕上げとして,取り調べが終わってから2〜3ヶ月後に,裁判所へ出向きます。これで量刑が決まるわけです。 刑は公民権停止が主で,普通は2〜3年の停止,最高は5年です。選挙権・被選挙権が停止ですので,立候補も投票にいくこともできません。 また,罰金刑なら,文書違反では,ほぼ20〜30万円で収まります。 □気をつけましょう それが嫌な方。実は,一番警察にマークされにくいのは,事務所に泊まることなんですが,いくらなんでも…。 (編集部)
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