12号 第2会議室 (1999/05/10)up down
   ● 政治家になるための基礎知識
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□政治家の分類

 世の中に政治家がどの程度いるか,なんて考えたことがある人いますか?。その答えは,65000人以上にもなります。その内訳を少し整理してみてみましょう。小中学校での社会の勉強でも思い出しながら読んでください。
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●国会議員(計752人)
   衆議院議員(500人),参議院議員(252人)

 国会での定数は衆参あわせて752人。選挙の分野から見ると,衆議院選挙では小選挙区選出が300人,比例代表選出が200人です。参議院選挙では,選挙区選出が152人,比例代表選出が100人です。

●首長(計 約3300人)
   知事(47人),特別区長(東京のみ,23人),市町村長(3200人強)

 全国には3300ぐらいの自治体があるので,その首長は約3300人。先日の統一地方選挙では,12知事,15特別区長,11政令指定都市長,122市長などが選出されました。

●地方議員(計 約62000人)
  都道府県議員,区議会議員,市町村議会議員

 議会によって,定数は様々あります。人口の少ない町村議会などは10人前後しかいませんし,人口の多い都道府県議会では100人を越えるところもあります。
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 と,様々な政治家がいることがわかったと思います。しかし,政治家の種類は法律上の文句だけで決まらないのが事実。少々皮肉を交えて,分類してみました。ここから先は,冗談込みなので,笑いながら読んでください。

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●やじ議員 … 野党系会派に多い。「やじは若手の最初の仕事」だそうだが,経験不足で論理的な批判ができないからというのが元々の理由。何期勤めても「経験不足」の人は多い。

●ゼネコン議員 … ハコもの国家で「ハコ」を作って生活する議員。予算を税金から”出させる”のが仕事。最近肩身が狭いが,自分の目の届く人に喜ばれるのが信条なので,意外と人が良い。

●族議員 … 国会で特定官庁の利権を強く主張する議員。激しい利権と癒着のため,官庁・関連業界・議員の3者間で異常なほど締め付けあう。前首相などは厚生族。他にも建設族,郵政族などが有名。

●利益団体代表議員 … 企業や団体に属した人が,団体の後押しで選ばれたもの。団体の人数が多ければ,寝ていても当選する。議会に行っても企業のために働くが,その活動は表に出ない。

●系列議員 … 国会議員など上位の議員と徒党を組む地方議員。要するに派閥議員。上位議員の選挙で,決起集会のゲストなどを見ていくと,誰がどの議員の系列なのかがよくわかる。裏でグチるのが得意技。

●市民派議員 … 市民のために議会に来たのはいいが,権力がなく,主導権を与えられないかわいそうな議員。主に単独行動をとるが,他議員と集団行動をとると「市民派」とは呼ばれなくなるのが不思議。

●宗教団体議員 … 読んで字のごとし。公◎党が有名で,非常な結束力を持つ。政教分離のため,教義は議会に持ち込まないが,宗教関係の議案にはめっぽう強い。強力な集票力が武器で,駆け引き上手。

●地域代表議員 … 特定地域から選出され,その地域の利益を第一に考える議員。自治会の強力な地盤による無条件な応援を使って当選するので,まるで政治に詳しくない人も中には存在する。

●無党派議員 … 政党の支援を受けない議員。最近のトレンドで,無関心な無党派層の取り込みに躍起になっている。ただ,独自路線を歩めずに政党の後ろを歩く「ニセ無党派議員」も世の中に多い。
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 あなたの回りに,これに当てはまる人がいたでしょうか?。偏見たっぷりに類型化しているので,必ずしも実際の議員がこの通りとは限りませんが,世の中にはこういう議員もいるということを覚えておくと,楽しいかもしれません。



□どうすれば出馬できるか?

 具体的に政治家になるためには,何が必要なのか?
 ここでは,政治家になるための必要な条件を検証していきます。あなたが『政治家になりたい』思ったら,必ず越えなければならないハードルです。

 まずどうしてもクリアしておかなければならない条件,それは年齢です。当然,被選挙権がなければ,出馬することが出来ません。例えば衆議院議員は25歳以上,都道府県知事は30歳以上などです。

 年齢の条件がクリアできたなら,次は住民としての資格です。
 都道府県会議員と市(区)町村議会議員議員として出馬するには,ある一定期間,住民登録しておくことが必要となります。例えば都道府県会議員に出馬を予定している人は,その都道府県内に引き続き3ヶ月以上住民登録していることが必要です。
 いかがですか?。ここまでの条件はクリアできたでしょうか?

 また,禁治産者・禁固以上の刑の執行が終わっていない者・公民権停止やその他法的に制限を受けている人なども出馬することが出来ません。

 ここまでは必要最低条件です。教科書的なお話ですね。これを満たしてないと,明確に出馬が出来ないことが分かります(ちなみに編集員のなかには議員になれない者も2名ほど…)。

 ここからは実際的なお話です。

 選挙に出馬するためには,供託金が必要です。供託金の額は各議員によって算出方法が変わります。数十万円から数百万円といろいろです。このお金を選挙期間中,定められた機関に預けておかなければなりません。
 またある一定得票数(これもそれぞれに算出方法があります)を獲得することが出来なければ,この供託金は没収されてしまいます。
 もしこのお金を準備出来なければ,これもまた出馬できなくなってしまいます。

 さて,これは必要な条件です。絶対にクリアしなければならないものです。

 他には,一般的に選挙戦に必要になってくるものがあります。選挙事務所,街宣車(選挙カー),スタッフ,人員,お金などなどです。これらを充実させることは,選挙を有利に戦う意味でも,重要になってきます。

 でも最終的に必要となってくるのは,獲得票です。議員定数内に入れるような得票をすれば,当然,議員になることが出来ます。その獲得票数が他の候補者よりも上であれば,当選です。晴れて議員になります。

 そして,その獲得票数を他の候補者よりも上にするには?。
 この戦略に関しては,おいおい本メールマガジンで,徐々に書いていきます。



編集部


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