14号 第2会議室 (1999/05/24)up down
   ● 今から選挙までの大まかな流れ
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 まず,参院選挙には陣営の枠組みの問題があります。
 つまり,後援会だけで全部をまかなえるものではなく,政党や団体という枠組みにも関わってくるからです。何故かというと,どんなに小さな参院選でも衆院選の選挙区2つ3つは含んでしまうからです。要するに,知事選と同じだと認識してください。
 そこで,個人としてできることを考えてみましょう。

□1999年 準備期間

 基本的には,現職でない限り,今から立候補表明というわけにはいきません。何故なら,まだ周りの雰囲気として統一選が終わったという安堵感と,次は衆院選だという緊張感の中にあるからです。

 では,何をすればいいのでしょう?。
 6月〜12月までは後援会の拡大活動をしましょう。正式にはできる限り早目に後援会の立ち上げを行ないましょう。
 ここで注意しなければならないのは,推薦活動にはまだ早いということです。何故なら,衆院選挙のほうが任期的に早いからです。ですから,衆院選に出馬する候補者と連携しながらのほうが効率的です。この時点で万単位の名簿は確保していきましょう。

□2000年 拡大期間

 集めた名簿をまず整理して,その上でより堅い名簿を作っていきましょう。そして,更なる拡大運動を行なうのがいいでしょう。そして,他人の選挙(地方,国政問わず)には何でも首を突っ込むということが重要です。

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 また,推薦取得の活動は衆院選が終わったならば暫時行なっていくのがいいでしょう。どんな団体でも(企業,組合,各種団体問わず)推薦を取るようにしましょう。そして,そのなかで候補者本人が足を運ぶべきところが出てきますので,そこには必ず足を運ぶようにしましょう。

 推薦を取ったならば,名簿を回収し,後援会の拡大活動に参加してもらうことがメインになります。この時点では,もうある程度の政党や団体の枠組みを作ってなければなりません。
 やはり,参院選は各都道府県区の選挙です。系列の議員を作っていく必要があります。

□2001年 本選準備

 もう7ヶ月しかありません。その中でできることを考えなければなりません。
 後援会活動と平行して,推薦団体に縛りをかけていく必要があります。たとえば,推薦団体ごとに集会をしてもらうのも一つの手ですし,また大規模に決起集会を行なっていく必要があるでしょう。

 6月から7月にかけては,もう本番を睨んだことしかできません。つまり,選対体制を充分に確立し,選挙事務所となるところも開設してなければならないでしょう。この時点では,本番の街宣,会場といった大まかな日程も作っておく必要があります。

 先に書いたように,参院選挙は,はっきりいって枠組みの問題です。
 しかし,どの選挙でもいえることですが,最後の最後にものを言うのは本人がどれだけ歩いたのかということです。ですから,自前の後援会でどれだけ選挙に参加してもらえるのかを,常に考えて活動する必要があるでしょう。


□参議院議員選挙の候補者になるために

 ご存知のように,参議院議員選挙の選挙区は,各都道府県が選挙区の単位です。ということは,衆議院議員の小選挙区や市町村議会の選挙に比べて規模の大きさがまったく違うということです。
 参議院議員選挙で勝つためには,たいてい数十万票の票を獲得しなければなりません(100万以上獲る候補者もいます)。

 だいたい,参議院議員選挙の候補者は次のようなパターンが多いと言えます。
(1)現職地方議員(あるいは元前職)
(2)衆議院議員(候補者)からの転向
(3)有名人(タレントに限らず知名度のある人)

 これは,先に書いたように,勝つためには政党や団体などの枠組みが重要になるからです。つまり,ほとんどの候補者は自ら手をあげるよりも,周囲からのすすめをきっかけに立候補の決意をすることが多いのではないでしょうか。

 ここまででわかるように,参議院議員選挙の候補者になるのは,衆議院議員や地方議員の候補者になるより難しいと言えます。

 「それでも」と思う方のために今すべきことは何でしょうか。

(1)お付き合い
 先ほども述べたように,候補者になるためには政党や各種団体から推してもらうことが不可欠です。政党や団体が候補者決定をする際に,パッとあなたの名前が出てくるくらいでないとダメでしょう。
 そのためにも,政党や団体幹部とのコミュニケーションは絶えずとっておくことが大事です。

(2)後援会活動
 政党や団体とのお付き合いだけではダメです。いくら選挙区が広くても,やはり基本は後援会です。
 他の人には絶対負けないお膝元(市町村か小選挙区単位)はしっかり作っておきましょう。

(3)資金集め
 参議院議員選挙は間違いなくお金がかかります。また,日常から都道府県単位でこまめに活動するにもお金がかかります。
 その意味では,しっかりした資金源を早い段階から作っておくことが必要でしょう。

 さて,最後に注意点を一つ。

 選挙に勝つためには早くから活動をすることが大事ですが,現時点で「私は参議院議員候補者です」といって活動を始めると,思わぬひんしゅくを買う可能性があります。注意しましょう。


編集部


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