21号 第2会議室 (1999/07/12)up down
   ● では本番までの時間をどのように使うか?
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□何を今から準備しなければならないのか?

 今回のバーチャル総選挙戦で,実際の選挙と同じように,選挙に関わるいろいろな準備を進めていったら,「これが足りなかった」とか「これにもう少し準備の時間が割けたら」,「早めに確保しておけば,苦労しなかった」などということが出てきました。

 以下,
『今から準備しておいた方が,後々で苦労しなくてすむこと』
『選挙が始まってから準備しても間に合うもの』
『時間をかければかけるほど,よりよいものができるもの』
に,ポイントを分類しました。


▼今から準備しておいた方がいいもの

・スタッフの確保

 どうしても必要な人員数というものがあります。しかし,運転手などを『選挙が始まるから,確保しよう』と言っても,他のことに手を取られて,確保に時間がかかってしまいがちです。
 日頃のお付き合いの中から,お手伝いができる人を事前に確保しておけば,いざという時には,スケジュール調整で済むのではないでしょうか?。これは早ければ早いほど,事前の打ち合わせ・説明もできますので,効果的だと思います。
 遅くとも,あと1年少々で衆議院の任期は切れるのですから,今からお声がけしても,遠い未来の話ではありません。


・事務所の場所の候補地

 事務所を設置する場所を決めるのは,ものすごく時間がとられる作業です。
 家主との話や折衝,契約など,やらなければならない手順に,かなりの時間をとられてしまいます。『いつも同じところを借りる』『自分の所有のものを使う』と目星のついている方は,比較的大丈夫なのです。
 でも,それ以外の方は,そろそろ場所の候補地選びぐらい(設置候補の検討)は,始めておいた方がいいのではないかと思います。


・ハガキの送付や電話をかける時などに使用する名簿(整理など)

 名簿の整理や管理は,時間をかければかけれるほど,うまくまとまってきます。
 今から準備していても,選挙が近づいてくれば,絶対に整理が大変な負担になります。なにしろ選挙戦が近づけば,推薦名簿・紹介名簿などガンガン送られてくるのですから。その処理だけでも大変なことです。
 今あるものは,今のうちに整理をつけて,使いやすいように,そして見やすいように管理をしておいた方がよいです。


・後援会や支援組織の応援・支援体制

 もし,後援会や支援組織があるのなら,今のうちから選挙への応援を取り付けたり,具体的な応援・支援方法を打ち合わせしておいた方がよいと思います。

 ギリギリになってから,議論無しで応援・支援方法を決めるよりも,どのような応援・支援をいただけるのか?,今のうちからじっくりとお話し合いをしておく方が効果的になります。
 これはスタッフの確保のお話とも,密接に結びつきますが…。


▼そのときになって準備してもいいもの

・コピー機,ファックス,電話などの事務所用の物品

 いわゆる事務機器です。準備のリストを作っておくことは事前から必要ですが,リストに従って購入するだけで揃いますので,そんなに手間のかかることではないと思います。


▼時間をかければかけるほど,いいものができるもの

・選挙区内の調査・分析

 選挙がはじまる!ということを聞いたときには,すでに終了していることが必要です。
 それから調査・分析していては,選挙戦略の策定が終わる頃には,選挙も終わっていることでしょう。


・選挙戦略の策定

 調査・分析の結果を踏まえ,選挙戦略を策定します。時間をかければかけるほど,必ずすばらしいものができます。
 しかし,戦略を誤れば,時間をかけても意味のないことになってしまいます。戦略の策定の基礎となる「調査・分析」をより綿密に行い,戦略策定を確実なものにしましょう。


・選挙対策本部の運営方針と運営方法

 どのような組織運営を行うのか?,後援会組織中心で運営するのか?,支援団体中心で行くのか?など,いろいろな運営方法が考えられます。
 「自分が勝つためには,どのような運営方針で,どのような運営方法を採るべきなのか?」を,時間をかけて研究し,決定していきましょう。
 そのためには「経営学」「組織論」「リーダーシップ論」などいろいろな学問を参考にしたり,研究したりすると効果的です。ですから,時間をかける必要があります。


・ポスター,ハガキなどに使用する候補者の写真

 普段の活動の写真などは,選挙直前にすぐに撮影できるものではありません。日頃からいろいろな活動を写真に収めておく必要がありますし,季節・時期が変われば,候補者に合ったイメージの写真ができるかもしれません。
 選挙前はいろいろと大変ですから,あまり余裕のある表情もできないかもしれません。今のうちから,いろいろと写真を撮っておいた方が,いいかもしれませんよ。


・公営掲示板ポスターの原案,選挙ハガキの原案

 「このような感じで作成したい」という議論を事前にしておくと,実際の選挙戦が始まっても,人手を割く必要がありません。
 特に,印刷屋さんとの事前の議論を行っておくと効果的です。イメージカラーとか,候補者の統一イメージとか,議論を行えば行うほど,納得のいく結論が出るうえに,準備も進めやすいと思います。


・政見放送用持ち込み映像の作成

 衆議院議員選挙の政見放送では,党のイメージビデオであったり,個人的に持ち込んだ映像などを流すことができます。
 例えば,植樹祭に参加したとか,ボランティア活動をしているとか,日頃の活動や訴えることの映像を早いうちに確保し,大まかな編集方針を決めておいた方がよいと思います。これは手間をかければかけるほど,効果的に有権者にアピールすることができます。



□何を重点的にやるべきか?

 まず,考えなければならないのは,急な解散に備えて,選挙体制の基盤を固めることです。そのためには,人脈を構築することが,最重要課題であるといえます。


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 そして,人脈ということでは,もっとも大事なこととして,自陣営の支持者を,きちんとした組織票として固めておくことです。これが早めに,そして確実に出来れば出来るほど,他陣営の切り崩し,浮動票の獲得といった多様な戦術を採ることが出来るようになります。

 とにかく,解散前後はどの陣営も,必ずと言っていいほど混乱するものです。その混乱をいかに早く収めて,次のステップに踏み出せるかが勝利への鍵といえるでしょう。


編集部


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