22号 第2会議室 (1999/07/19)up down
   ● 外回りスタッフ
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 選挙対策本部が確立されても,中の人間だけがしっかりしていても,選挙は戦っていけません。外回りのスタッフも重要になります。
 外回りの活動は,以下のようなものが挙げられます。

<事前活動>
・ポスティング(全戸ビラ配布)
・党ポスターの掲示

<選挙戦中>
・街頭宣伝活動(手振り,かけ声など)

 誰でも,この外回りの活動ができるわけではありません。
 外回りのスタッフは候補者の代理なのです。候補者一人ではできない部分を補うのが,外回りスタッフの一番の役割です。

 では,どのような人が外回りの活動をするべきなのでしょうか?。


□外回りのスタッフとして必要な資質とは?

・候補者の考えを理解している
・礼儀正しい
・社交的(おじさん,おばさんうけが良い)
・素直に「ありがとう」,「すみません」が言える
・臨機応変な対応ができる
・選挙違反を熟知している
・大きな声で,はっきりと物事が言える
・運動員同志で仲良くやっていける
・忍耐力がある
・冷たい反応にもくじけない

 何か行動するときには必ず気持ちが入っています。
 そのときの気持ちが行動に表れます。これは選挙活動においても例外ではありません。

 つまり,「どうにかしてこの人を当選させたい」気持ちが強ければ強いほど,相手にもその思いが伝わります。心の底から思っていることから出てくる言動に,勝てるものはないと思います。
 そういう意味で,最初の「候補者の考えを理解している」というのは,選挙活動すべてにおいての大前提と言えるでしょう。

 「運動員同志で仲良くやっていける」というのも,同じことが言えます。事務所内での人間関係がゴタゴタしてしまうと,行動も消極的になりがちです。

 最後の「忍耐力がある」「冷たい反応にもくじけない」,この2つは,最も重要な資質かもしれません。
 選挙というものは,もちろんのことですが,応援してくれる人ばかりではありません。
 選挙活動という行為自体を疎ましく思っている人もたくさんいます。話を聞いてもらえない,説教を受ける,もうやめたくなるときだってあります。そのようなときは,忍耐力がとても重要になります。
 選挙活動は周りに迷惑をかけている,ぐらいの認識が必要だと思います。


□外回りスタッフは営業マン

 外回りスタッフは,基本的に営業マンと同じだと言えます。つまり,有権者はお客様,候補者は商品,そして支持(投票)は購入という営業の意識を持たなくてはいけません。

 しかし,通常の営業とは違い「もしかすると必要な商品」を売るわけでなく,本来は「全く必要のないもの」を売りこむわけですから,並大抵の苦労ではありません。
 そのことを予め理解しておかなければならないでしょう。


(1)候補者(商品)を良く知る。

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(2)人当り良く接する。
 八方美人的な要素を持ち,話を聞いてもらった有権者に不快感を与えないこと。

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 ですから,礼儀正しく,身なりもきちんとし,言葉遣いにも慎重になりましょう。


(3)忍耐強くなる。
 最近は,ほとんどの家庭がインターホンですので,インターホン越しの対応が非常に多いです。人と対面して話すことが出来たならば,気分的にも滅入ることはないのですが,インターホン越しの対応には,心底から気分が滅入ってきます。
 それでもめげない。その忍耐力が重要になってきます。


 普通の営業との決定的な違いは,公職選挙法に詳しくなければならないということです。
 ちょっとした粗品を持っていくというような行為は,普通の営業では,ほとんどど当たり前のことですが,選挙が絡む場合はダメです。
 ホンの些細なことであっても,気をつける注意力が必要になります。

 外回りスタッフは,選挙体制の中では,本当の末端です。派手さは全くといっていいほどありません。
 しかし,日々の活動の中で,自分が足繁く通ったから支持を取り付けた,といった現場でしか味わえない,楽しみや感動があるのも事実です。

 また,水鳥は水面上は優雅に見えても,水中では足をコマメに動かしているのと同じで,選挙もうわべだけでは勝てません。
 「自分が候補者を当選させるんだ」という気概を持つことが,一番重要です。



□外回りスタッフのリーダーになる条件は?

 各担当において,運動員を教育,指導するためのリーダーが必要になります。どのような人がリーダーとして望ましいのでしょうか。

・自らも運動員として,外回りの経験がある
・公職選挙法についての知識がある

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・周りの愚痴などを聞き入れるだけの包容力がある

 この中で最も重要なのは,「公職選挙法についての知識がある」ことです。
 運動員の中には,選挙のお手伝いをするのが初めてという人もたくさんいます。中には,何をすると選挙違反になるのかが分からない人もいます(ほとんどの人が分からないかも)。

 選挙に関しては,「日常生活の常識は選挙の非常識」と言われるほど,何の悪気もなくやったことが違反になったりします。
 選挙違反を犯すと,事務所にとっても運動員にとっても,非常につらい出来事になってしまいます。そのようなことを防ぐためにも,リーダーからの指導の徹底が,重要になるのです。

 また,最後の2つに述べていることをまとめると,リーダーは八方美人的な性格の人がいいのではないでしょうか。決して全員と仲良くやっていけるとは限らないので,誰とでもうまくやっていける器量は必要だと思います。

 以上のことから考えると,運動員であろうとその責任者であろうと,選挙活動に携わる人は,我慢強くてタフな人が要求されているようですね。


編集部


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