第37号 第2会議室 | (1999/11/08)![]() ![]() |
● 地方議員の生活 ● |
□年齢や期数によっての違い 地方議員は,やはり地元・地域とのつながりが欠かせません。しかし,今回のリポートのA氏のような場合,若手の議員ということで自ら出向いていって,という形が多いです。これも,年齢や議員の期数によって変わってきます。 比較的,年輩であったり,期数をこなしていると,地域の活動の中身が割に違ってきます。例えば,地元の自治会の役員会へ出席したり,またほとんど毎日のように地元問わず来客があったりということが多々あります。 この違いは,やはり地域にどれだけ根付いているのか,という違いに他なりません。 年齢が高くなればなるほど,その地域に住みついている年数は長くなります。そのことが地域の人たちにとっては,より身近に,また気楽に,モノを頼みやすいという印象を与えるのかもしれません。 □街頭活動 朝の駅立ち。 このレポートにありましたが,やはり朝から駅に立って街頭演説をするのは,若手が多いようです。 これにも理由があり,地方議員というのは地域の代表で選出されることが多いため,地域の要望をどぶ板で行っていれば,当選することは可能です。ですから,年輩・期数が多い人ほど街頭に立っての訴えをすることは少なくなります。 でも,実際の一番の理由は,人前で話すことに慣れていない,もしくは話せないことことかもしれませんね。 この朝の駅立ちですが,選挙中だけ行っても,全く意味がありません。 選挙前からコツコツと行っている姿が,通勤客の同情や共感を買い,それが票につながる訳です。 した。でもこれも,それまでの活動ですよね。 □国政選挙を見据えて 密着レポートの中にもありましたが,地方議員の中にも,地元選出の国会議員とのつながりがあります。自民党ではもっと細分化され,何々議員系といったところまで分かれてきます。 実際には,国会議員が「どこどこの地域にどんな行事があって」といった本当に細かな選挙区の情報をつかむことは,いくら事務所に秘 特に9月・10月・11月といった時期は,運動会や文化祭などなど,それこそ漏れなく案内が届きます。その情報をうまく国会議員に伝えると,仮に出席できなくとも祝電の一つでも打っておくということが可能になるわけです。 国政選挙は,国会議員が票を獲得するのではなく,実際は地方議員が足で稼いでいるといっても過言ではありません。そのため,国会議員は系列の地方議員を大切にするのです。 (吉田)
|
発行は毎週月曜,料金は無料です。 配信開始をご希望の方は,こちらのフォームへメールアドレスを入力してください。
![]() |