第38号 第1会議室 | (1999/11/15)![]() ![]() |
● 鷲津のここだけの話(第3回) ● |
□スタッフ・事務所員にまつわる苦労話 スタッフ・事務所員が苦労するのは,先生(議員)に関してのことが多いです。 先生が, 「ここのところはこうしたい」 「この件では納得がいかないので,しない」 など,わがまま勝手に言うと,スタッフはさあ大変。 その意見を盛り込んで,活動計画を練らなきゃいけない。 とある事務所でのお話。 先生は48歳。議員秘書から政界へとステップアップした人物です。 ですから,ある程度議員活動は知っています。逆に知っているために,スタッフが行う活動に関して,あれやこれやと注文を付けてきます。 この事務所のスタッフが,2年後の選挙までの選挙戦略を作成しました。戸別訪問の重点地域,ポスター掲示枚数,電話戦術などを盛り込み,当選確実ラインを設定し,そのラインを越えるような選挙戦略を議員に提示しました。 まず真っ先に言われたのは, 「ここの地域は○○議員の地盤だから無理」 「この地域で,これだけの数のポスターは貼れないだろう」 ということでした。 実際,この議員自身がこの地域をまわったときに, 「おまえ,ここが○○議員の地盤だと知って,あいさつしてるのか?。百年早い!もう二度と来るな!」など,さんざんな目にあっていました。 ですが,この地域の○○議員の優位を切り崩すのは,当選に近づくためには必要な活動です。それが分かっているからこそ,このスタッフは計画に盛り込みました。ですが,過去いやな思いをしたことがある議員は,この地域の戸別訪問をすることを拒否しました。 しかしこの地域を回らないことには,票が伸びないことを知っているスタッフは, 「だからこそ,この○○議員の優位を壊さなければ,票は稼げないでしょうが!」 と議員に喧嘩をふっかけ,結局自分の計画通りにさせてしまいました。 議員自身が嫌がることというのは,案外やらなければならないことが多いことがあります。いやなことに挑戦させるか?,それとも「はいはい」と言って議員の言うことを聞いておくか?,これが勝敗を分けるポイントになりそうです。 よくできた議員なら分かっているから,いやなことを進んでやると思いますが,スタッフがしっかりとしなければいけない陣営では,いかに議員が嫌がることをやるかがミソになるのでしょうね。 選挙戦の最中は特にこういったことが多いです。 「今日の昼からは街宣車を降りる」 「街頭演説はなるべく少なく」 「疲れたから,うぐいすの子にしゃべらせておいて」 などなど…。 こういうときは甘やかさずにガツンと言って,むりやりにでもやらせましょう。 そうでないと,勝つ戦いも負けてしまいますよ。 ×÷+−×÷+−×÷+−×÷+−×÷ 話は変わりますが。 スタッフの苦労話でこんな苦労があります。 選挙期間中の話,ある事務所を警察が徹底マークしていました。 それこそすべての関係者の行動が,分単位でチェックされていました。 選挙が終わり,いろいろな行動に関して,警察による事情調査が行われました。 その中には,秘書のAさんの行動に関する記録がありました。 ある日,秘書のAさんと選挙運動員のB子さんが車に乗って,選挙事務所を出て行きました。警察の記録によると,2人が事務所を出たのは午前11時47分。 警察も2人が乗った車を追跡。 その後,2人が乗った車があるラブホテルに入りました。警察の記録では午後12時16分。警察は表で2人が出てくるのを待っています。出てきたのは午後1時43分。 警察はAさんを呼び,B子さんとの関係はどういうものなのか?そのラブホテルの中で,いったい何が行われたのか?,を詳細にわたって聴取を行いました。 警察の主張としては「裏金の受け渡しがあったのではないか?」「そのホテル内で選挙違反の書類を隠滅したのではないか?」というものでした。ですが,ラブホテルでしたことは…みなさんの想像通りのものでした。 結局,このことは事務所中に広まることとなりました。恥ずかしいやらなにやらで…。 選挙中はどこで誰が見ているか分かりません。(笑) (鷲津)
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