第54号 第1会議室 | (2000/03/13)![]() ![]() |
● ニュースの書き方 ● |
□支持者向けニュースの記事の書き方 支持者向けにニュースを出すことは,政治家のアカウンタビリティ(説明責任)だと思います。 なぜなら政治家は,少なくとも数百,多ければ何万もの人たちの期待を背負って,議員という職業に就いたわけですから,期待に添えたかどうかを,有権者は知りたがっています。期待を維持するためには,議員になってからのことも大切なわけです。 よく「選挙の時しか顔を出さない」だとか,「あいつは何もしていない」といった話が出るのも有権者にも多少の責任はありますが,実は説明を怠った政治家側の自業自得と言えます。 では,ニュースに何を書くのか。 発行回数にもよりますが,一番大切なことは,「何をしてきたのか?」を書くことです。つまり,自治体議員であれば「各定例議会ごとに何を質問をして,どんな回答をもらったのか」を,国会議員であれば自分がかかわったことだけでなく,国民が関心のありそうなことを書く必要があると思います。 ここで,注意しなければならないのは,あくまでも,ニュースは事実の報告のためにあるので,あまり自慢ばかり含めすぎないことです。最近では有権者も目が肥えてきて,そんなに都合のいいことばかりを,なんでも出来るはずないと気付き始めています。高慢な態度を見せ過ぎると,自分のニュースのせいで反感を買われることになりかねません。 □書き方のポイント ニュースは各議員の個性が出るもので,ポイントと言うのもおかしな話ですが,特に反感を買わない例と言うことでポイントを挙げてみます。 (1).起承転結がある。 自分のニュースを一つの物語とするのであれば,当然,起承転結が必要です。何故なら読んでいる人にとって,グダグダと脈略もなく書いてある文章を読むことがどれほど苦痛であるか,みなさんもおわかりでしょう。 では,具体的にどのような話を展開していけばよいのでしょうか。 まず「起」に当たる部分は,当然,表紙になるわけですから,読者の目を引くような見出しを載せ,記事を書きましょう。例えば,派手 「承」は,「起」の部分を受けて,いろいろな委員会の質疑を補足をして載せたり,その時々の議会の裏話や議会の様子などを載せるようにすると,有権者に,議会のことをより理解してもらえるはずです。 実は,議会というものは,特に閉鎖的で,あまり表に情報が出ることはありません。ですから,有権者は「議会がどのように運営をされているのか」「どのような委員会がいくつあるのか」などを知りません。そこで,基本的な事項をこの部分で載せるようにすればよいでしょう。 「転」では,次の議会,もしくは今後自分が関わっていきたい問題や政策などについて話を進めていくと,ニュースとしての内容にもボ 迷わなくても済むようにもなります。 「結」は,後援会の報告事項やイベントの開催の告知などに使い,「こんなこともやってますよ」と自分を売り込むアピールの場にしましょう。 このペースで原稿を書くと,最低4ページほどのスペースを埋めることになります。 (2).自慢ばかりしない。 これは,先ほども注意しましたが,人の自慢話ばかり聞かされて愉快な人はいません。そのことを考えるのであれば,やはり,実績を誇るのは最低限にしておいた方がよいでしょう。 ことすべてを載せたい」と思いがちですが,答弁と比較をしながら,削れるところは削るようにしましょう。 ただし,よく見たら,全部削ってしまってたというようなことにだけはならないように。 (3).他の議員の批判など「のぞき見」的な話題は避ける。 人の自慢話は嫌われますが,人が批判されている話は,よく読まれる傾向にあります。しかし,批判といっても,モラルがあるのは言うまでもありません。事実無根の批判や,本人の思いこみで客観性の無い批判,一方的な立場からしか見ていない批判,などは,「この政治家は常識はずれ」という認識を生みます。 とがあります。これなどは,後にしこりを残して,後々自分が議会内で孤立してしまうことになり,議員活動に支障がでてきますので,その辺はうまくバランスをとる必要があるでしょう。 こういったことに気をつけ,きっちりとニュースを出していけばしっかりと活動をしていると思われるようになるでしょう。 (吉田)
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