62号 第1会議室 (2000/05/08)up down
   ● 部門間の連携を深めていく
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□分割して統治せよ

 一般的に,選挙陣営の部門分けの基準が2つあります。担当地域による分割と,活動内容による分別です。前者の地域別であれば,「○○町担当」「××市担当」という分け方になりますし,後者の活動別であれば,「街宣担当」「組織担当」という分け方になります。

 スタッフに余裕があれば,これらを混ぜて「○○町街宣担当」「××市組織担当」というように細分化することは可能です。しかし,このように組織を細分化するためには,仕事の全体が把握でき,各部門の垣根を越えて連携がとれることが前提になってきます。そのためには,これらの部門を統括する人間の能力が高くなければなりません。
 しかし,責任と分担が明確化し,「誰がやるべきかわからない」「いつまでたっても解決しない」というような,宙に浮く仕事の量は圧倒的に減るというメリットがあります。


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 おそらく,出来る限り余裕がある限りは,責任と分担を出来る限り明確化し,仕事の取りこぼしを少なくするのが,良いように思います。このために部門分けをする必要は,必ずしもありませんが,仕事の責任は明確に分割して管理するのがベスト,と思われます。


□いかに連携するか?

 なぜ,連携する必要があるのか?。単純に答えるならば,その方が効果が高いからです。多方面から,いろいろなメディアを駆使して,相乗的に有権者にアタックしなければ,候補者のイメージなど伝わりませんし,名前すら覚えてもらえないでしょう。このように効果を上げるために,メディアを織り交ぜることと,ターゲットを絞るというのはは,マーケティングの分野においても基本のことです。

 もう一つ,特定の部門でなければできない仕事があるのも,理由としてあります。 例えば,演説会を開くこと一つにしても,単に会場を確保するだけではお客は来ません。電話をかけて,さらに会場近辺で街宣車を回して,選挙運動期間前ならビラをまき,案内を郵送して,演説会の告知を行わなければなりません。


 では,どのように連携するか。

 まずは,目的を明確化することです。先の例でいえば,目的は「演説会の人集め」でしょう。
 さらに,通常は,これだけで済むことはなく,もっと細かく「○月○日までに,1000人を集客する」といった目標が付随してきます。そこから,「後援会から動員600人」といったような明確な数字をはじき出せます。

 問題はここからで,以上の指針に沿って,部門に仕事を割り振る必要があります。期限,費用,効果をきちんと考えなければなりません。このときは通常は,なんらかの障壁が発生するものなので,部門責任者の討議ではなく,トップダウン的に上層部が強制的に,優先順位を決定することも必要になるでしょう。

 よく困る例としては,街宣車や候補者のスケジュールなど,全地域にまたがっていて,しかも各部門から要請がくるような部門の調整があげられます。このような重要部門には,部門間の調整担当をおくか,全部門の統括責任者,あるいは選対事務長が直接,総合的な判断を下すようにするのが手っ取り早いでしょう。


 ただ,問題点として,街宣車の運行予定案が出来てないために候補者のスケジュールが決定できないとか,調整が出来ない原因が,他部門にある場合もよく見かけます。

 これは,連携以前の問題,部門の担当を果たしていないのですから,当該部門の責任を厳しく追及するべきです。このようなことが続くと,部門間の信頼を損ない,連携などはとてもできる雰囲気ではなくなったりします。
 結局のところ,部門間の連携をきちんと行うポイントとして,まずは各部門の責任分担をきちんとこなすことが重要となってきます。


中沢


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