69号 第1会議室 (2000/06/26)up down
   ● 第42回衆議院議員選挙結果について
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 今回の総選挙,読者のみなさんはどのような思いで受け止めたのでしょうか。議席が減少した党を見てがっかりしたか,増加した党を見て喜んだか,人それぞれというところでしょうか。
 終わってみると,与野党の勝負という意味では決着つかず,時間延長のわりに投票率も思ったような伸びは示さずという,いささか中途半端な結果かなとも思えます。
 ある意味,現状維持といえば現状維持なのでしょうが,この先,大きな動きが起こるはじまりとなることもあるかもしれません。それが起こるかどうか,当選したみなさんに期待することにしましょう。


□意外な展開

 現職大臣が2人も落選したり,某党首が当確ラインを行ったり来たりと,今回の選挙でもやはり波乱がありました。
 そしてなによりの波乱は,与党が3党協力したのにみんな共倒れしたということでしょう。自民党は,確かに都市部以外のところでは圧倒的な強さを誇り,いつも通りの実力を発揮しましたが,都市部に回ると「元大臣」といった有名人といえども落ちてしまうというところもありました。
 しかも,今回の選挙は公明党が支持に回っているのに,ということを考えると,与党間協力がなかったらすごい変化が起きていたのかもしれない,なんて思えてしまいます。


□無党派

 相変わらず,特定政党を支持しない無党派層の影響は大きいようで,今回の与野党の議席の伸び縮みを引き起こした原動力といってもいいでしょう。
 上の話とも関連しますが,都市部ではもはや無党派層の支持を得られなければ,当選することはできないと言っても過言ではありません。組織票に頼って,組織固めをするだけの従来型の選挙手法は,あの公明,共産といった強固な組織を持ってしてもかなり難しいといえるでしょう。

 ただし,郡部ではやはり組織型の選挙は有効な手段のようで,これに「弔い」なんて一昔の人情物語のような状況が加わると,2位に4倍以上の差を付けて新人候補が当選するという驚異的な状況となります。私の知っている新人候補でも3倍が最高だったのですが,これには参りましたね。


□選挙違反

 相も変わらず選挙違反は絶えないようです。早速,投票当日から家宅捜索やら,逮捕といった話題があがってきています。
 毎度毎度注意しておりますが,選挙が終わっても,警察の選挙対策本部が解散するまでは,検挙される可能性があります。ゴミ箱から,コンピュータの中まで見落とさず,決して気を抜かずに,次の選挙への一歩を踏み出してください。



中沢


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