| 第71号 第1会議室 | (2000/07/10)
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| ● 緒方が見てきた総選挙 ● |
| 総選挙が終わってから2週間が立ちました。 各陣営とも，後始末はもう済んだでしょうか？。 投票日が活動の終着地点と思っている方が多いかと思いますが，実際はそのあとの後始末は非常に重要な活動です。この後始末，勝った陣営と負けた陣営では気持ちの持ちようが大きく違いますよね。 勝ったところは疲労は残っていても，いい気分の中で仕事ができる。比べて負けたところは，疲労がどっと出てきて，なかなか仕事がはかどらない。 いずれにしても，そろそろ後始末は終わった頃でしょう。 最後まで残っていた皆様，本当にお疲れ様でした。 私は今回，候補者が立候補を決めてから，すぐに事務所スタッフとなりました。 とは言っても，立候補が決まったのは3月の初め。準備は3ヶ月間しかありませんでした。この間，ここまでどっぷりとつかったのは，私自身初めてかもしれません。 ○選挙の体制と結果 結果から言いますと，惜しくも敗れてしまいました。小選挙区では数千票差で次点，また重複で立候補していた比例では，惜敗率が2ポイント足りず，復活はなりませんでした。 私の陣営の選挙は，候補者が若かったこともあり，選対も若手が主導で，更にボランティアの役割も，他の陣営に比べて重要だったように感じます。 若い人間の行う選挙のメリットは，勢いを感じさせることができ，無党派層の取り す。 逆にデメリットは，若くして選挙を全て知っているプロというのが，なかなかいません。総括的に見ることができていないことが良くあります。 また，社会人になって間もなかったり，まだ学生であったりするので，仕事の効率が非常に悪いことがあります。私の陣営でも例外ではなく，そのような状況にありました。 ○選挙色々ハプニング集 選挙にはハプニングが付きものです。特にうちのように，短期で作られたような事務所は，必ずと言っていいほど何かトラブルが起こります。今回の選挙で起こった，私が知っているハプニングをまとめてみました。 1．道のわからない街宣部 私はこの選挙で街宣部として，当日の街宣の総指揮と，街宣部とボランティアとのつなぎ役をしていました。運行計画を作る人は別にいたのですが，その人は選挙区の道を全く知らなかったのです。 「○○橋で午前と午後の引継ぎをします。」 「ところで○○橋っていうのはどうやって行くのかな？」 午後一で行く場所を運転手がわからないとのこと。 「しょうがないから，わしが先導していくわ。」 20分後，後ろについていた候補者カーから事務所に電話が。 「前の車が行ったり来たりしてるんですけど，どの車についていったら良いんですか？」 2．道のわからない地方議員 当陣営の現場の運行指揮は，基本的に地方議員が行っていました。その中の一人が全く道を知らなかったのです。 できる限り，その先生が乗車するときには，他の先生か，道の知っている人を一緒に乗車させていたのですが，どうしてもその先生が道案内をしなければならないときが，2時間だけありました。 「先生，スーパー○○はわかりましたか？」 「はい，もう後数分でつきます。ところで一つ聞きたいのですが，国道○号線はどの辺にあるんですかね？」 （ちなみに，スーパーはその国道沿いにあるため，国道がどこか知らなければ絶対にいけない…。） 結局事務所から電話で先導して，無事そのスーパーに到着しました。 3．個人演説会で1時間のつなぎ役！？ 3つ目の個人演説会場から事務所にTELが。 「20:15に候補者が到着予定のところ30分になってもまだ来ないんだけど。」 ということで，候補者付きに確認の電話。 「予定より5分遅れの20：10に現地を出ました。」 えっ！第2会場から第3会場まで普通に考えて40分はかかるぞ！。 「なんかおかしい」と思って，今日の演説会の日程を見てみると，第2会場が20：05までで，次が20：15になっている。つまり，演説会担当の日程の組み方に問題があった。 結局候補者が第3会場に着いたのは21：00。その前の弁士である議員さんは約1時間も話していた。 4．事務所が開かない！！ 選挙戦中は事務所に宿直がつくのが普通。 私の事務所の場合，事務所の鍵が中から閉めた場合，外からは開かないようになっているため，朝6時に必ず鍵を開けて，朝立ちの準備をする決まりになっていました。 しかしある日，候補者付のスタッフが朝立ちのために事務所に来ると，鍵が閉まっている。 何度呼んでも出てこない。電話をしても出ない。もしかして「事務所の中で何かあったのでは？」ということになり，その後いろんな人が呼び出され，事務所前は大騒ぎに。 結局7時半にようやく宿直が目を覚まし，鍵が開きました。単なる寝坊でした。もちろん，朝立ちは大きく遅れました。 5．やっぱりありました，選挙後の恋話 選挙に恋話はつきもの？ですよね。私の事務所では特に，若いボランティアが多く出入りしていましたので，やはりありました。 ただし，誰かと誰かが付き合い始めたぐらいならばかわいい物なのですが，今回は1人の女の子を巡って3人が絡んでいるという，どちらかというと「昼ドラ」に出てきそうな話になっています。 しかも男3人のうち2人はボランティアではなく私と同じ立場のスタッフですので，「骨肉の争い」状態になっています。こういう話は周りで見ていると，非常に楽しいものですよね。現在進行中ですので，じっくり見物していきたいと思います。 ○選挙を終えて 今回の選挙を振り返ってみると，とにかく苦しかったことが一番印象に残っています。 逃げ出したいと思ったことも何度もありました。当たり前のことですが，選挙というのは勝たなければ何の意味もありません。勝っていれば選挙中の苦しみも消えていたのでしょうが，私は負けました。苦しさと一緒に負けた責任も私には残りました。 この選挙で，本当の意味での勝つことの難しさ，重要性というものを学ばせてもらいました。今回の敗戦を，今後の選挙，そしてこれからの私の生活，更には本誌の発展にもつなげていきたいていきたいと思っています。 読者の中には今総選挙に携わっていた方が多いかと思います。ぜひ総選挙の感想をお寄せください。私たちの今後の参考にさせていただきたいと思っております。いただきたいと思ってお ります。 （緒方）
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