81号 第1会議室 (2000/09/25)up down
   ● 21世紀の選挙戦
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□20××年7月・○○議員選挙・選挙戦

 国民総IT化が叫ばれてすでに○年。
 今やパソコンや双方向テレビなど,ネット利用の情報通信端末普及率は150%。ひとり1台以上持つ時代になりました。

 政見放送は,もちろんテレビでも放映されていますが,今はネット上で立候補者を選択すると,オンデマンド方式によっていつでもどこでも見たいときに政見放送を見ることができます。
 また,全国どの選挙区の政見放送も見ることができるため,各マスコミが報じる「全国話題の政見放送」にとりあげられるべく,候補者はしのぎを削った良い作品を作っています。

 街頭や公共施設など至る所には情報発信施設が設けられ,そこでは電子版ポスターが所狭しと飾られています。もちろんその画面をクリックすると,その人の経歴や主張,政策,政見放送を閲覧することができます。

 町中でも,いろいろなお店の前に置かれている50〜100インチ小型スクリーン設備で,広告とともに,各候補者の30秒PRが放映されています。これは選挙公営の一環で,行政の補助の元,ポスターの紙資源の節約のために,ポスターの枚数を減らすかわりに,導入されました。
 もちろんポスター掲示板もありますが,昔のように至る所にポスターが掲示されているということはなくなりました。ポスター掲示板の設置個所も1990年代に比べて,半減しました。

 選挙カーは,大型スクリーンを備えた街頭宣伝車で,政見放送を街角で放映するのが主な役目です。またそれを利用した街頭演説の中継も可能です。ある駅頭で演説しているところを,ネットを利用して他の街頭宣伝車で同時中継で流すことが可能となりました。選挙区内の有権者数や選挙区の面積に応じて台数を決め,多いところでは5台,少ないところでは1台,使用することができます。
 これによって,至る所で,スピーカーで名前のみをがなりたてるという選挙戦はむかしのものとなりました。

 さて肝心の候補者の選挙中の主な活動は・・・というと,

 戸別訪問が解禁となり,候補者がいろいろなお宅を訪問している姿が見受けられるようになりました。候補者の戸別訪問が解禁された反面,その他の人の戸別訪問が制限され,選管に届け出を済ませた20人のみが行えることとなりました。また訪問した先のリストを提出し,票のとりまとめのための金の受け渡しなどがないように,厳しくチェックをしています。

 はがきのかわりに,電子メールを送付することができるようになりました。電子メールの送付は全有権者のメール送信先もしくは郵送先に送信することができます。
 直接,候補者が各有権者に送るのではなく,選管を通じて送信します。またメールのない人に対しては郵送をします。

 こうして選挙戦は進んでいきます。


□投開票

 投票は選挙が始まった日から行うことができます。

 ネット上の投票所にアクセスし,国民番号を入力し,携帯指紋声紋検査器によって本人かどうかを確認し,本人だと確認されたのち,投票することができます。投票締め切りはネット投票は午後9時。紙投票の締め切りは午後8時です。

 開票は紙製・ネットとも午後9時から。両方を集計し,当落を発表します。当落の発表はネットを通じて行われます。


□鷲津の私感

 このような感じで未来予想を勝手な推測と憶測で書いてきました。
 私が今回,未来を予測していく中で,一つ注目していたことがありました。
 それは「紙資源」の問題です。

 選挙に関わる「紙資源」の量はおそらく膨大だと思います。少し考えてみても,ポスター・投票用紙・パンフレット・選挙はがき・投票の案内はがき・選挙公報といろいろと考えられます。
 これらは選挙の上でも必要不可欠なもので,無くてはならないものなので,決して紙資源の無駄遣いをしているわけではありません。

 ですが,国政・地方と全国規模で選挙が行われているとなると,その紙資源の量も無視はできない環境問題になっていると思われます。今すぐに改善することは,技術的な面やいろいろな社会構造の面から考えても,簡単にできることではありません。でもできるところから,いろいろと挑戦してみることが必要なのではないでしょうか?。最先端の技術を利用することによって,改善できる方法も見つかるかもしれません。


鷲津


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