第84号 第1会議室 | (2000/10/16)![]() ![]() |
● 命の次に大事な名簿(1) ● |
●政治家にとって名簿とは! よく「政治家にとって命の次に大事なのは名簿」という言い方をします。関係者にとってこの言葉の意味を痛感する方も多いのではないでしょうか。 もちろんこの場合の「名簿」とは,その政治家の選挙区内の有権者情報が記載されたものであり,単なる住所や電話番号だけではなく,どういう経緯で,その名簿に記載されるに至ったか,その個人がどういう活動を過去にしたか,といった2次的な情報が記載された名簿のことです。 単なる住所や電話番号が記載されているだけでは,電話帳と変わらないわけであって,そこに各種情報の付加価値をつけた名簿でないと,その威力を発揮するわけではありません。 ●なぜ,名簿が大事なの? それでは,なぜこうした名簿が政治家にとって大事になるのでしょうか?。 まず,第一の理由は,自分の選挙区内にどれほどの支持者がいるか,または潜在的な支持の可能性のある有権者がいるかを把握するためです。 多くの政治家は自分の名簿に記載されている人数が多いことを自慢します。 これは,つまり「名簿数=支持者数=選挙の得票数」という発想があり,名簿数の多さが,ひいては選挙の得票数の多さにつながるという風に考えているからです。 しかし,ここで勘違いしてはいけません。 1万の名簿があるから,その政治家は,選挙で1万票の得票を出来るかといえば,決してそんなことはありません。 確かに,名簿数が1万の政治家と,名簿数が5千の政治家を比較した場合,相対的には前者の方が有利かもしれません。 しかし, ●あとは購読者のみのお楽しみ●
このように,単に名簿の多い少ないと言うのはあまり意味がなく,大事なのは名簿の中身でありその名簿の活用方法だと言えます。 つまり,そこにどんな情報が記載されているのか,また,この名簿を選挙に向けていかに活用するかが重要なのです。 ●名簿の中身 名簿数をやたらと自慢する政治家によくあるのですが,その名簿の中身はまったく意味の無く使い物にならないケースも多々あります。 意味のある名簿の中身とはどんなものでしょうか。 <基本事項> 氏名,よみがな,〒,自宅住所,自宅電話番号,自宅FAX,e-mail,勤務先(勤務先住所,電話番号) まずは,これらが基本的な事項になります。 ここで大事なことは。こうした基本情報を「世帯単位」で管理するか,「個人単位」で管理するかです。 ここが,まさに名簿を活用する際に重要になってきますので,一から名簿を作成する際には,よくその方法を考えてください。 <付加価値事項> 上記の事項だけであれば,それは電話帳と変わりありません。 それでは付加価値として,どのような情報が必要となるのでしょうか?。 (1)紹介者・所属団体 名簿に記載されているAさんがどのような経緯で名簿に記載されるに至ったかを示す項目。Bさんの紹介なのか,もしくはC高校の同窓生なのかといった事項を記入する。 ●あとは購読者のみのお楽しみ●
(4)地図との関連付け やはり,選挙の基本は挨拶回りであり,直接先鋒に会いに行くと言うのが大事になります。 その際,住宅地図の地域・ページ番号・座標軸と関連させておくと非常に便利です。 経験された方も多いと思いますが,こうした名簿を地図に落すのは大変な作業です。できれば,一度にしておいたほうが効率的ではないでしょうか? ●名簿のアイデア大募集 さて,ここで取り上げた事項は,あくまで筆者(松井)のこれまでの経験から拾い上げた重要と思われる事項です。 実際には,名簿の管理は各個人によって様々であり,試行錯誤の繰り返しというケースが数多くあります。 そこで,今回は提案です。 実際の現場で,色んな苦労をしてる方が実際には全国にいらっしゃいます。政治家の名簿は,一般の企業の顧客管理用名簿や市販の住所録とは違い,一種独特のものです。 そこで,色んなアイデアを募集して,次の機会にこの誌面を利用して発表したいと思います。 是非是非,色んなアイデアをお待ちしております。 (松井)
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