88号 第1会議室 (2000/11/13)up down
   ● 命の次に大事な名簿(2)
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●お便り

 前回(第84号)で名簿についての記事を掲載したところ,いくつかご感想を頂戴しました。ありがとうございました。

 そのうち,今回は次の方の感想をまずは掲載させていただきたいと思います(本人様から掲載許可はとってます)。



衆議院議員候補者秘書(27才):

 はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。
 私は,現在ある衆議院議員候補者の事務所でスタッフをしております。

 先の総選挙では残念ながら1万票弱の差で負けてしまいました。

 私どもの候補者は,今回初挑戦で約1年半前に立候補を決心し,総選挙に向けて準備をすすめてまいりました(私も当初から手伝っております)。
 下馬評では,現職の代議士が圧倒的に有利という状況でしたが,結果として敗れたものの,言われていたほどの惨敗でもなく,次に期待をもてる得票を獲得できたと思います。

 さて,この度メールを出したのは,今回初めて選挙を経験し,名簿の大事さを改めて痛感したからです。

 私どもの選挙区は候補者の生まれ育った地域でもあり,また仕事をはじめてからの活動拠点でもあり,本人が立候補を決意してから,同窓生や仕事の顧客を通じて,多くの支援者を紹介していただきました。

 もちろん,それらはコンピューターに入力し,データベースソフトを使って整理していました。
 当選ラインは約7万票といわれていましたが,その数ほどの名簿数はありませんでしたが,その約半分ほどの名簿数はありました。

 私自身,今回の選挙を振り返って,敗因はまさに「名簿の活用」にあったのではないかと考えています。

 たしかに,名簿数としては当選ラインにまったく達していませんでしたが,1年半という短期間にしては,紹介,同窓会名簿,企業の従業員名簿,支援団体の所属名簿を通じて,よく集めたほうだとは思います。

 しかし,実際にその名簿を使ったのは,全名簿に対して後援会の入会申込書を郵送したのと,選挙の際の電話作戦で利用しただけでした。

 そして,実際に使ってみて,郵送したけれども所在不明で戻って来たり,電話してみたらその方は既に亡くなっていたりと,名簿の情報そのものにも,結構な数の問題がありました。

 今,振り返ってみれば,「選挙で勝つには名簿が大事だ」ということは分かったつもりになっていたので,がむしゃらに名簿数を増やす努力はしてきました。しかし,「実際にそれを使って何をするのか」ということは,ほとんど考えていなかったんではないかと思います。

 今回,このメールマガジンを読んで,改めて名簿をどう使うかを考えてみようと思います。
 そして,次の選挙には絶対に当選できるよう,色んな試みをしてみたいと思っています。

以上




●「名簿」は使ってこそ値打ちがある!


 前回(第84号)で取り上げたように,名簿の価値は「付加価値」にあり,選挙を戦うにあたって重要なことは,「名簿を如何に利用するか」ということです。

 今回頂いたこの感想は,まさにその点を実際の選挙を通じて,実感された方のものだけに説得力があると思います。

 さて,この名簿の「付加価値」と「利用」はまさに正比例の関係にあると言えます。
 名簿は使えば使うほど,様々な情報がフィードバックされます。そして,それを,まめに蓄積して行けば,名簿の付加価値がつきます。

 名簿を利用するというのは,それは(1)挨拶回り,(2)郵便物等の送付,(3)電話作戦の対象,といったことですが,

●あとは購読者のみのお楽しみ●


そのことを名簿に書きこめば,このようなミスはなくなるはずです。

 また,しっかりと名簿の情報整理が出来ていれば,郵便物もこまめに出すことができます。
 そして,名簿に対してランク付け,グルーピング(所属団体,名簿に入った経緯によっての分類)がしっかり出来ていれば,出す郵便物の種類や送付するものの内容も多種多様,かつ効率的になるはずです。
 ランク付けやグルーピングをしていなければ,全名簿に対して送付するか,何もしないかの選択になってしまいます。

 このように,名簿はすべての活動の基本になるものですし,その内容を分析すれば今後の活動の参考となるものです。

 これを機会に皆さんも名簿の再点検をされてみてはどうでしょうか?


松井


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