第103号 第1会議室 | (2001/03/05)![]() ![]() |
● 話し方のポイント 人に聞いてもらうために ● |
メールマガジンの100号でも書きましたように,政治家としては話をしなければなりませんし,また聞いてもらうように努力をしなければなりません。そこで今回は,少し細かなところに注意して,人の気持ちを引きつけるためのコツについて考えてみたいと思います。 100号では「ペーシング」という言葉からどのようにすれば人の気持ちを引きつけることができるのかについて書きました。おさらいのようになりますが,「ペーシング」とは意識的に聴衆との呼吸を合わせることであり,それによって親近感を持ってもらい,より話を聞いてもらう環境を作り出すことに狙いがあります。 前回は,聴衆を前にしたところで話を聞いてもらうための方法として紹介をしました。今回は,個別に人と会っているときなどの場合にどのような方法があるのか紹介をしたいと思います。 選挙に勝つため,また政治家になった後も自らの活動をより知ってもらうためには,多くの人と会い,話をし,自分のファンを増やしていくことが一番の近道です。 今までから,みなさんはそのような時,どのように話を切りだして,自分の話を聞いてもらえるようにしていましたか?。 次に紹介するのは,あくまでもモデルケースとして捉えていただければと思います。 家の軒先で,またはどこかに買い物に行ったときに偶然に話をし始めたとします。もちろん,話を聞いてもらうためには,家にいる人に聞いてもらうとすれば,インターホンなど直接話すまでには多くの苦労がありますが,今回はそれらを乗り越えたとします。 □相手の話を聞く 自分のしたい話を一方的にするのでは,相手の興味がことごとく失せていきます。そのときに重要なことは,相手が今なにを考えているのかそこから考えを巡らすことが重要です。 自分が何者なのかということを話すのはもちろんですが, ●あとは購読者のみのお楽しみ●
ということを意識させることが必要です。 そのためのキーワードとしては,「景気」「学校」「天気」「趣味」といった世間話をする事が必要です。それらの話を組み合わせることにより,まず相手から話を引き出すということを心がけ,そのためには話しやすい環境を作り,話しやすい話題を提供することです。 □目は口ほどにものを言う このことわざほど,人と話をしていく上で忘れてはならない言葉です。 人は考えるとき,目が必ず動きます。 「人と話をするとき,相手の目を見て話しなさい」とはよく小さい頃から言われたものです。しかし,話の話題の中で,少しでも考えるような話題を振られたりしたら,どんな人でも相手の目を見て言うことを考えることはありません。ほぼ,目がまっすぐに見ている状態から「上」「横」「下」へと動くはずです。その目の動きを必ず話しながら観察してください。 「上」を見る機会が多い場合は, ●あとは購読者のみのお楽しみ●
で相手の興味を引くことになります。 「横」の場合,その人は ●あとは購読者のみのお楽しみ●
話し方をすると,より印象深く話を聞いてもらえるようになります。 最後に「下」を見る場合は,物事を感覚的に捉えるタイプですので,よりスキンシップを図るように努力をしてみましょう。例えば,話の中で肩にタッチをするとか握手をするといった肌と肌が触れる印象を実感させることにより印象を強くさせることができます。 これらのことは,話しながらの上では大変難しいことです。ですが,政治家が話をするときは,暗記したものを忘れないうちに素早く話すという性格のものではありません。話す人間にゆとりがなければ,聞いている人間にとってはそれは苦痛そのものであるということを忘れないことです。 まずは身近にいる人から試してみるのが良いかもしれませんね。 (吉田)
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