108号 第1会議室 (2001/04/09)up down
   ● ミニ集会 成功のポイント
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 いつ頃からミニ集会,もしくはミニ懇というような言葉が出てきたのでしょうか。組織選挙が限界と言われるようになってからは,特に無くてはならないものになりました。それだけ有権者の目が厳しくなったのか,それとも魅力的な候補者が減ったのか。

 今回は,政治活動として,また選挙活動としてよりウエートを占めるようになったミニ集会を成功に導くためのポイントを考えてみたいと思います。


□ミニ集会と演説会の違い

 選挙戦になれば,毎晩のように演説会が設定されます。
 この演説会,候補者が演説するのは10分程度ですし,しかも同じ夜に何カ所も開催されます。当然候補者は,これらの演説会をはしごします。
 はしごをするということは,移動に時間がかかるわけですから,その間に場を持たせなければなりません。その候補者が到着するまでの間を,多くの弁士と呼ばれる人達(後援会の幹部であったり,議員であったり)が候補者のことをこれでもかと持ち上げる演説をしてくれます。そして,弁士の方たちが演説しているまっただ中に,候補者が会場の真ん中を花道のように入場してくるのが,通常の演説会といわれているものです。

 演説会には,少なくても50人くらい,多ければ何百人の人達が来られます。それはもちろん,対外的なアピールの場でもあり,内部的にも私が応援している人には,こんなにもたくさんの人達が応援してくれているんだという確認の場でもあるわけです。

 ミニ集会は,これとは全く違い,候補者以外に弁士はほとんどいません。居ても司会ぐらいです。そして,候補者が話す時間も短くても30分くらい話しますし,あとには参加者との質疑応答などが計画されます。なにより,会場に来るのは多くても30人ぐらいです。
 つまり候補者は,聞いている人の顔を一人一人確認しながら話し,また質問に答えることでより密度の濃い有権者との接触をすることになります。

 ミニ集会と演説会のどちらが優れているとは言えません。しかし,最近よく使われる言葉に「双方向」と言うのがあります。選挙においても,一方的に話をしても何らかのつながりさえあれば投票してくれていた今までの傾向から,話を聞いて納得しなければ投票しない傾向へと変わってきていることは確かです。


□ミニ集会に向く候補者

 「選挙に勝つには人に会え」と言います。そのためにあいさつ回りをしたりして,日頃から有権者と接触する機会を作らなければなりません。そして,ミニ集会もその手段の一つとなります。
 しかし,このミニ集会に関しては,だれもかれもが成功するわけではありません。その候補者の特性をつかんで,それに見合ったものを行っていかなければ,「外に出るたびに票を減らす」と陰口をたたかれることにもなります。

 このミニ集会に向く候補者としては,「人の話をよく聞く」ことがあげられます。じっくり話が出来るといってもモノには限度があります。質疑応答で,質問をしてくる人は余程の場合を除けばポイントを絞ってきます。それに対して候補者が,延々とどこがポイントであるかわからないまま答えるようなことになっては,質問者の失望も買いますし,なによりせっかく集まってくれた他の人達が話を上の空で聞くようなことになります。
 よく一方的に話をする人などは,あいさつ回りといった有権者との接触が極力短くなるような方法を採るようにしましょう。

 また,

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よく候補者の性格をつかんでおくことが必要です。


□人は集めすぎない

 よくミニ集会を開催しますといって,50人を超えるような人達を集めて行われる場合があります。しかし,ミニ集会とは候補者と有権者の「双方向」でのモノですから,人数が多くなればなるほど,会場にいるときに候補者以外のことを考えるようになります。つまり,候補者の話や質疑応答を客観的に聞いている人が出てくるようになります。

 これでは,演説会の場合と差がなくなってしまいます。ミニ集会の良さは,「双方向」というキーワードで,参加者が候補者のことに集中してもらえることです。そのことからすると,候補者の話を聞いて,質疑応答が出来るような規模は,大体30人までが限度と言えるでしょう。出来れば,10人程度の参加者のモノを何回も開催する方が,より参加者に親近感を持ってもらいやすいでしょう。

 しかし,候補者の中には人が多くないと嫌がる候補者もいます。そのような候補者に対しては,事前にみっちりとブリーフィングを行い,納得させることが必要です。


□成功へ導くために

 成功に導くには,何より集会の段取りをする人の手腕が重要になります。
 一番大切なことは,候補者よりも華のあるような人を持ってこないと言うことです。何より候補者の印象が薄れてしまいます。

 そして,

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場として捉えることが重要となります。

 有権者と対話する時間が増えるということは,それだけ失敗したときのダメージは大きくなります。ですから,候補者の適性をしっかりつかんで,ミニ集会に向かないと思ったなら,開催しないと勇気を持つことも重要です。


吉田


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