115号 第1会議室 (2001/05/29)up down
   ● 参院選特集〜候補者の愚痴
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 参議院選挙へ向けて,約2ヶ月前となり,関係者の皆様におきましては,完全に選挙戦モードになっていることと思います。
 この時期は選挙に携わる人間の大部分の人は熱を帯びてくるため,スタッフ同士がぶつかったり,スタッフから候補者に対する不満がたまり,影で文句を言ったりということが良く見られます。

 今週は逆に候補者側から,不満・愚痴はないのか,普段言いたくても自分のために活動してくれているという大前提があるために言えないことを,候補者という同じ立場なら言えるだろうということで,今年の参院選に立候補予定の2人の候補者に集まっていただき,座談会を開きました。


○座談会参加者
 選挙区選挙立候補予定N氏,選挙区選挙立候補予定S氏(ともに新人,初めての挑戦),緒方(インタビュアー)

緒方(以降O):「本日はお二方,お集まり頂きましてありがとうございます。今日は普段事務局には言えないことなどでも同じ立場の二人でなら言えるであろうという趣旨です。愚痴や文句など言いたいことを言って頂いて,この場をストレス解消の場にして頂いて結構ですので。」

N,S「よろしくお願い致します。」

O「ではまず,選挙2ヶ月前の現在行なっている活動を簡単に教えてください。」

N「私が今やっていることは,挨拶回りが多いですね。知り合いを紹介して頂いたところへのお礼,してくれた先への挨拶,出身学校の同窓生のお宅などです。時間が空いたときには街頭で演説をしています。」

S「私の場合はNさんとちょっと違って,外に見える活動が中心ですね。とにかく5分,10分の短い演説を選挙区の各所で行なっています。場所は主にスーパーや商店街の人の集まるところや,団地や住宅街など。そういうところじゃなくても演説をすれば誰かは聞いているだろうと言うことで,ここって思ったらどんどん車を止めて演説をします」

O「挨拶回りや街頭演説をしていて,周りの反応はどうですか?。」

N「やはり圧倒的に他候補に比べて知名度がたりないです。しかもこの時期に選挙戦モードに入っているのは関係者だけで,挨拶に行っても『いつ,何の選挙があるんだ?』という状態です。」

S「街頭をしていても同じですね。たすきをつけて演説をするときもあるのですが(注:厳密には公選法違反です!),あの人は何であんなことしているのだろうっていう目で見られていますからね。ただ,ぼくらのような名前も知られていない人間が地道な活動をすることで,近々選挙あるという意識を持ってもらうための活動にはなっていると思うんですけどね。」

O「私たちもこれまで選挙を題材にしたメルマガを発行しており,参院選特集は半年以上前から始めていますが,初めのうちは実感が沸かないのか,読者からの反応が全くありませんでしたからね。最近の小泉さんの話題が出てきてからは政治への関心,というよりはワイドショー的盛り上がりのような気もしますが,ようやく次は参院選があるという認識が出始めてきたように思います。」

S「小泉首相誕生による世論の盛り上がりを,政治,選挙への恒常的な関心に結び付けなくてはならないのですがね。国民が政治家に歩み寄っている今こそ,政治家はもっと国民と対話をすべきだと思います。しかし,我々は公選法とのからみがあり,なんでもかんでも出来るわけではないのです。こういう時に衆議院議員の方々に頑張っていただきたいものです。」

O「では,話を替えさせてもらいます。現在スタッフは何名いらっしゃいますか?。」

N「現在常駐のスタッフは12名います。その他事務員として1名います。この10名はそれぞれ,街宣部,総務部などの専門部に分かれて活動してもらっています。しかし,人は足りていないです。」

S「Nさん多いですね。私は常に来てくれるスタッフは7名です。もう大忙しでカツカツの状態です。まあ,あとは学生など若いボランティアの方々に来てもらっています。Nさんほんといいなあ。」

N「参院選の選挙区選挙の場合は選挙区が広いため,人はいくらいても多すぎるということはないですよね。」

O「スタッフに対してもっとこうしてもらいたいということはありますか?。今日は無礼講ということで言いたいことを言ってみてください。」

S「そうですねー,それほどたくさんはないのですが・・・(少し間があって)敢えて言うなら,日程面ですね。日程担当がちょっとというところでしょうか。」

O「具体的にどうぞ」

S「1ヶ月も前から2つの日程がバッティングしていて調整をお願いしていたのに前の日まで調整されておらず,結局私が自分で日程調整をしたことがありました。あと,会社社長と一緒に挨拶回りに行く日程を入れ忘れて,社長に待ちぼうけをさせてしまったとか。」

N「日程というのは重要ですよね。私のところは,もともと私が自分で日程を調整しようとしてしまい,担当と折り合いが悪かったため,日程を完全に担当者に預けました。しかし,例えば午前中の予定が11時までで,次の予定が17時からだったとき,その間の日程は入れないまま渡され,結局私と候補者付きの2人で『さて,何やろうか?』と考えてやるという状態です」

O「お二人とも共通の悩みがあるようですね。その他にはいかがですか?。」

S「そうですね・・・(またしても間があって)多くの力の持っている人たちが好き勝手に発言するので,決定したことが二転三転することがよくあります。私に対しても,こうしたらいい,ああしたらいいと言ってくるのですが,それが人によって全く反対のことを言ってくれるため,結局私はどうしたら良いの,という状態です。」

N「どこの事務所でもやっぱり同じですね(笑)教えることが大好きな人って言うのは多いですね。そういう人に限って,当選でもしたら『わしが受からせてやった』と周りに言いまくるんですよね。」

O「大体そういう人たちというのは,決まって口は出すが自分ではやらずというタイプですよね。その下で地道に活動している人間のことをちっとも考えていないんですよね。」

S,N「何か,実感こもっていますね。」

O「私も色々と苦労してきたもので(笑)。では,最後に一言ずつよろしくお願い致します。」

N「今日は色々と言ってきましたが,言わされただけです(笑)。冗談はこれくらいにして,もちろん一緒に仕事をしていく中で不平,不満はだれでももつものです。私がスタッフにこうして欲しいと思っている分,その倍以上はスタッフが私こうして欲しいと思っていることがあると思っています。これまではなかなか意思疎通が図れていなかった面がありましたので,あと2ヶ月間,お互い,言いたいことが言える関係を作っていかなければならないと思っています。」

S「今日は無礼講という大前提があったために言っただけです。内心は本当にスタッフにも私を支援してくれる全ての方に感謝しています。これらの方々に報いるためには勝利することしかありません。勝つために必要であれば喧嘩でもなんでもします。最後の最後にみんなで喜び合えればそれ良いと思っています。あと2ヶ月,とにかく必死に頑張ります。今日は良い気分転換になりました。ありがとうございました。」

O「お二方とも,今日はお忙しいところ,貴重な時間を割いていただき,本当にありがとうございました。」

S,N「ありがとうございました」

緒方


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