117号 第1会議室 (2001/06/11)up down
   ● 参院選に向けて〜朝の街頭演説の風景
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 参議院選挙が近づき,各陣営の候補が,駅のターミナルや大通りの交差点などで街頭演説をしているのを目にすることが増えてきました。
 今回は,ある陣営の候補の朝の街頭演説の風景をお伝えしたいと思います。

◆6/4月曜日:
 郊外の新興住宅街の近くの駅ターミナルでの街頭演説。
 街頭開始時刻は7時15分。8時15分頃までおよそ1時間,街頭演説を行う様子。

 今日は,地元の市議会議員と一緒に候補者がマイクを握りました。

 それにしても,参議院議員選挙の選挙区は全県区なので,かなり広い地域が選挙区となります。では,街頭演説をする場所はどうやって決めるのでしょうか。選対の街頭演説担当者に聞きました。

筆者:これだけ広い選挙区の中で,朝の街頭演説をする場所というのはどうやって決めるんですか?

担当者「うちの陣営では3月から週3回,朝の街頭演説をしています。街頭演説の場所ですが,これは各地域の議員さんから情報をもらったり独自に調査を行って,人が集まりそうな場所,地点をピックアップします。」

筆者:どれくらいの場所で演説をなさるんですか?

担当者「うちでは,現在15箇所を基本にローテーションをくんでいます。これでだいたい一月に一巡しますんで。少ないように思われるかもしれませんが,やはり一つのポイントで何回も繰り返さないとあまり効果は期待できません。」


 さて,今日の駅ターミナルはかなりの人がバスや徒歩で集まります。
 そうした人達に3人のスタッフがビラを配っています。

筆者:どんなビラを配っているんですか?

スタッフ「来週,中央から大物代議士を招いて講演会を行うんですが,その宣伝ビラを今日は配っています。」

筆者:皆さんビラは受け取ってもらえますか?

スタッフ「この地点は結構受け取ってもらえますね。今日でこの場所は3回目なんですが,初回に比べると受け取ってもらえる率は高くなっていると思います。」

筆者:ビラを配るときに注意することってあるんですか?

スタッフ「そうですね。例えばバスが到着して人が一気に降りてきますよね。そんな場合は必ずその一群の先頭の人に必ず受け取ってもらうようにします。先頭の人が受け取ると,次の人,次の人と連鎖的に受け取ってもらえるんですよ。群集心理というかおもしろいですよね。
 それと,遠くから歩いてくる人に射程をおいて,ずっと目を見つづけるんです。それで,ある程度近づいたらニコッと笑って『おはようございます』って挨拶したら,たいていの方はとって下さいますよ。」


 さて,候補者の演説はというと,今日のテーマは不良債権の処理についてのようです。およそ10分毎に市議会議員さんと交代。市議会議員さんはおもに候補者の経歴,人柄についての話をされています。

 意外だったのは,思っていた以上に候補者が政策の話をしていることでした。もっと,支援のお願いをされるのかと思っていましたが,不良債権の処理策について淡々と話しているのがある意味新鮮でした。


筆者:今日の街頭演説はいかがでしたか?

候補者「今日でここは3回目になりますんで,手を振ってくれる人が増えてきているのがうれしいですね。」

筆者:意外に政策の話をされることが多いんですか?

候補者「多分,大半の方は急いでらっしゃるので話の内容はあまり聞かれていないと思います。ただ,この場所はバスの発車を待っている人が多いんで,割に話を聞いてくれる人が多いような気がします。
 それと,こういう駅では客待ちされているタクシーの運転手さんが結構話を聞いてくれているんですね。この間なんか,タクシーに乗った時にたまたま朝の街頭を聞いてくれていた運転手さんで,政策論をふっかけられましたから。」

筆者:これからも朝の街頭は続けられるんですよね?

候補者「今は週3回の演説なんですが,そろそろ平日は毎朝街頭に立とうかなと思っています。それと,これからは今までやってきたポイントに加えて支援企業の前での演説なんかもこなしていきたいですね。」

 いよいよ参院選間近。どの陣営でも朝の街頭を計画していることと思います。関係者の寝不足が続く日はまだまだ続くのでしょう。


松井


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