第135号 第1会議室 | (2001/10/15)![]() ![]() |
● 後援会活動を活性化させる! ● |
□後援会を動かす! 参議院選挙も終わり,衆院総選挙の時期も直近にはなさそうな雰囲気。 この時期は,国会議員さん,地方議員さんも,こと選挙に関しては一息ついてらっしゃる方が多いのではないでしょうか。 そんな時期ですから,各議員さんの後援会の活動も細りがちです。 そこで,今回は近々に選挙のないような状況で,後援会の活動をどのようにして活性化するのか考えてみたいと思います。 各議員の後援会は,もちろん任意の団体です。 その目的は,「支持する議員(もしくは候補者)を当選させること」です。 この目的を達成するために何か活動をしていないと,後援会組織は確実に弱体化してしまいます。 当然,後援会の活動の中心は,選挙を戦いきることです。 ただ,その選挙で勝利するためにこそ,後援会の日常活動が重要になってきます。 □後援会の日常活動 後援会が活動するにあたって重要なことは,後援会の核になる役員や幹部がいかに活発に活動できるかどうかです。 後援会はもちろん後援会員によって構成されます。 ただ,後援会員によって支援の度合いには必ず温度差があります。後援会に所属するだけの人もいれば,積極的にいろんな活動に参加する人もいるのです。 後援会員の中でも積極的な会員が,役員や幹部として後援会活動のリーダーシップを取って,活動の提案を行うことが,まずは後援会全体の活動を活性化させるためには必要です。 役員・幹部は後援会役員会や幹部会を開催して,話し合い,活動方針や次期選挙に向けた戦略等を決定していきます。 こうした後援会の役員会や幹部会は,定期的に開催することが重要です。 不定期に何かある時だけ集まるのでは,役員・幹部同志のコミュニケーションが不足し,また,役員会や幹部会に参加する人自体が減ってしまいます。 ただし,あまりにも頻繁に開催しすぎることも,役員・幹部にとっての負担感が重すぎて逆効果です。 私自身の経験からすると,おおよそ1ヶ月に1度か2ヵ月に1度くらいの開催が目安になるのではないでしょうか。 □どんな活動をするのか? では,役員会・幹部会を開催して何を決定するのでしょうか。 ここでは参考に,ある議員後援会の役員会の議案書を見てみましょう。 以下は,ある国会議員の後援会役員会の議案書です。 <○○後援会 役員会 議案書 > 平成13年10月○日 「報告事項」 (1)新役員の紹介 下記の方が,新役員として○○後援会役員会にご加入いただきました。 山田 太郎(△△市在住) (2)××市会議員の後援会バス旅行のご案内 日 時:平成13年11月○日 行き先:長野県善光寺方面 参加費:10,000円 「協議事項」 (1)□□地区での国政報告会の開催について ・開催日時の決定 ・開催場所の決定 ・集客責任者の決定 (2)2002年新年パーティーの開催について ・開催日時の決定 ・開催場所の決定 ・パーティー実行委員の選出(5名) ・パーティー実行委員会の日時決定 (3)新規会員の拡大について ・拡大活動期間 ・拡大活動の方法 ・拡大目標数の決定 (4)次回役員会の開催について まず,第一に報告事項が掲載されています。 (1)のように後援会の役員は常に拡大をできるようにすべきです。 ちなみに,○○後援会の役員数は名簿上は60名程度。その半分くらいの方が役員会に出席されているそうです。 (2)のような,関係イベントの開催についても,役員会で告知します。 次に,協議事項です。 後援会が主体になって(1)の国政報告会や(2)のパーティーといったイベントを開催することは,活動の基本といってもよいのではないでしょうか。 重要なことは,色んなイベントの開催については基本的には,すべて後援会役員が中心になって決定し,運営していくことです。 パーティー会場との打ち合わせや交渉なども,事務所スタッフや秘書がやるのではなく,あくまで後援会の役員が行うことによって,自ら運営している実感をもってもらう必要があるのです。 また(3)のような漠然とした議題については,詳細まで決定する必要があります。いつからいつの期間に,どのような方法で,会員数をいくらまで増やすか。といった点まで決定しないことには,なかなか後援会組織も動きません。 このように,後援会活動を活性化させるためには,核となる役員や幹部の活動が極めて重要になります。 さて,皆様方の後援会はこのような活動ができているでしょうか?。 今のような,一息つける時期に確認・点検してみてはいかがでしょうか?。 (松井)
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