148号 第1会議室 (2002/01/21)up down
   ● この一年を有意義に利用する心構え
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 どのような物事や仕事をおこなっていくにしても,『期限』というものがついてまわります。例えば食品には賞味期限というものがあったり,税金には納付期限が,原稿には締切という期限があったりと,様々に期限が存在します。その中でも人間の一生の中で一番長い期限といえば,『死』ということになるのでしょう。
 さて,さまざまな物事や仕事をおこなうのに『期限』があるとすると,その期限までに物事や仕事を終了させなければなりません。または期限が設定されていなくても,物事や仕事を終了させて『期限』を区切らなければなりません。今回のタイトルの『この一年』とは,統一地方選挙までの一年という意味ですが,この選挙での当選を勝ち取るという目標を持ったときの『期限』としては,選挙活動が終了する投票日前日となります。

 この『投票日前日までをいかに有意義に過ごしていくか?』これが当選のポイントとなると思います。今回はこの一年を有意義に過ごしていくためのポイントを考えていきたいと思います。


□目標を達成するためには

 『当選を勝ち取るという目標のために,残された一年をどのように活用していくのか?』

 単純にいえば,

『当選するためには,当選するための活動をすること』

が必要となります。当たり前の話ですが。
その『当選するための活動』が何なのかが分かれば,誰でもその活動をすることでしょう。これは選挙だけではなく,経済活動でも同じことだと思います。例えば『大ヒット商品を開発するためには,大ヒット商品が開発できる活動をすること』『会社が利益を出すためには,会社が利益を出す活動をすること』だと思います。言うのはたやすいですが,それを実現するのは大変です。

 さて,この『当選するための活動』をおこなうためには,人それぞれ様々な戦略や戦術を考え,それを実行していかなければなりません。その戦略や戦術は,例えば『当選するための活動』がどのようなものなのかを実際に当選したひとから学んだり,当選するための活動が書かれている書物を参考にしたりと,また本紙のような媒体から様々に情報を仕入れ,自分が当選するための戦略や戦術に取り入れていくことが必要となってきます。


□目標を細分化する

 ここでは『当選するための活動』に焦点を絞って考えていきます。『当選するための活動』を考えていく上でもっとも重要となるのが『票』です。相手陣営よりも数多くの『票』を獲得すれば必ず当選します。

 ではいくつの『票』をとればよいのでしょうか。

 それは過去のデータを分析したり,当日の投票率を予測することなどで必要な票数を計算したりすることで,ある程度の予測が可能です。

 では,それだけの『票』を獲得ためには,何をすればよいのでしょうか。

 などと,このように細分化して考えていくと,『当選するための活動』の目標をさらに細分化していくと,段々と具体的な目標が定まってきます。

 細分化された目標としては,例えば,

 ・ 毎日30人に会い,1年で10,000人に会う。

    → 10,000人のうち,自分に投票してくれる人を3分の1と
      見積もって,3,000票以上を獲得し,当選する

 ・ お会いした人に,必ず後援会報などを送付する。

    → 会うだけではなく,より知って貰うために,活動など
      が書かれた後援会報をなどを送付する

 このように考えていけば,様々に『当選するための活動』の具体的な目標が考えられると思います。しかし,目標が細分化され,より活動の目標が具体的になってきたとしても,それが考えているような形で行くのかどうかはやってみなければわかりません。目標の設定は,目標の加減やバランスを考えて計画しないことには,絶対に達成不可能な目標となったり,無理なスケジュールで1日が24時間では足りない目標となったりしてしまいます。そのようなことがないように,目標の設定は,現実的でかつ達成可能なものを選ぶことが重要となります。


□目標達成の全体プラン(計画)を立案する

 目標を設定した後には,その目標を達成するための具体的な活動の全体計画を立てなければなりません。ここでは設定した目標の加減が重要となります。例えば1日30人に会うという目標を立てたとします。そのときに毎日平均30人会っている人であれば,それは可能な目標となりますが,もしも毎日5人にしか会えていない人にとっては,人との出会いの方法を劇的に変えなければ,達成困難な目標となってしまうでしょう。
 さて,それらを加味した上で目標達成のプランを立て,それを具体的にする達成するための活動のスケジュール計画を立てます。当然設定するスケジュールの期限は投票日の前日までです。ですので,どのような活動としておこなうにしても,おのずと制限のあるものとなります。


□計画を実行する

 計画を立案したら,それを活動として実行しなければなりません。その活動の実行もまた,計画的におこなわなければなりません。活動の計画は,分単位から1時間単位,1日単位,1ヶ月単位,四半期単位,半年単位,1年単位などなど,活動の特徴にあわせて立案していく必要があります。また活動をおこなっていくのは人ですから,目標を持って計画を立ててもそれを完全に実行できるかどうかはわかりません。そのために検証というものがどうしても必要となります。計画を立てた単位ごとに活動をチェックし,きちんとおこなえているかどうかを検証します。検証の結果によっては,計画を見直す必要や修正する必要があります。計画は理想的なものを立案しているはずですので,できれば見直しや修正はさけていきたいものです。そのためにも日々の活動は計画通りきちんとなしとげていくという気持ちが必要です。


□今日のことは今日中に

 浄土真宗の宗祖・親鸞聖人が9歳での出家の際に,

『明日ありと 思う心のあだ桜 夜半に 嵐の吹かぬものかは』

と詠まれたそうです。これは「明日得度の式をあげよう」という言葉に対して返された歌だといわれています。この歌には,「明日に」と思っても,もしも今日の晩に嵐でも吹き荒れてしまったら,できることもできなくなってしま
う。だからこそ「今」この瞬間にやり遂げてしまおう,そのような意味が込められています。人はとかく「今日できなかったら,明日に」と思いがちです
が,今日できることは今日やり遂げよう,その心がけでいかなければ,達成できる目標も達成できなくなるやも知れません。「計画倒れ」「計画は立てたけど・・・」など計画について様々な言葉をよく耳にしますが,通常は,綿密な計画なくして目標の達成などはありえません。立てた計画をきちんと成し遂げていけば必ず『当選する』ことを信じて,日々,負けることなく今日できることを今日のうちにやり遂げていきましょう。

鷲津


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