149号 第1会議室 (2002/01/29)up down
   ● アンケート結果大発表
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 12月より募集していたアンケート。当時,旬の話題であった狂牛病騒動や中選挙区制復活案など,今ではあまり騒がれなくなってしまいました。世間の話題が移り行くのはとにかく早いなと,つくづく感じますが,決してそれらの問題が解決されたわけではありませんので,もう一度考えて頂きたいと思います。今週はそのアンケート結果から,皆さんが最近の政治に対してどのような考えを持っているのかを推察していきます。

 有効総数・・・66通

■Q1.先日,2頭目の「牛海面状脳症」(以下,狂牛病)の牛が見つかりました。この狂牛病問題では,「肉骨粉の流通管理」「イギリスでの大流行後の対応」「狂牛病発生時の監督官庁の対応」などのいろいろな問題が指摘されました。
 その結果,いまだに焼肉店,酪農家は深刻な風評被害を被っているようです。

Q1-1.一連の狂牛病問題,責任をとるべきは誰だと思いますか?
(2つまで複数回答可)

A.小泉首相 ・・・ 6.3%
B.武部勤農林水産大臣 ・・・ 53.1%
C.農林水産省の担当役人 ・・・ 78.1%
D.与野党の政治家すべて ・・・ 6.3%
E.マスコミ ・・・ 25%
F.酪農家 ・・・ 9.4%
G. その他 ・・・ 9.4%

【解説】農水省の担当役人という答えが圧倒的でした。やはり欧州からの警告にも対応せず,そして狂牛病が感染が判明してからもなかなか情報を開示しなかった責任の大きさの表れと言えるでしょう。しかし,この問題が起きて3ヶ月が経った今でも,誰一人として辞任した人はいません・・・

 武部大臣は,「地元が北海道で酪農家が多いにも関わらず何の手段も取れなかった,勇気がない」と言った意見がありました。

 また,マスコミに責任があるという人も多い結果になっています。「煽り過ぎ」,「肉を食べる気を失わせている」という意見が多かったです。


■Q2.先日も特集した「中選挙区復活法案」について(詳しくは139号に)。

Q2-1.この中選挙区復活法案は党利党略が剥き出しになっていたと思いますか?。

A.ある ・・・ 90.6%
B.ない ・・・ 9.4%

【解説】結果はもちろん圧倒的に党利党略であるということですが,本メルマガ第139号で,「この選挙制度改革案は党利党略以外の何物でもない」との見解を出した上でのこの設問で,1割弱の方が思わないと答えているのは興味深いところです。

Q2-2.中選挙区・小選挙区どちらが良いですか?。理由もあわせてお答え下さい。

A.中選挙区 ・・・ 40.6%
B.小選挙区 ・・・ 56.2%
無回答 ・・・ 3.2%

●Aの主な理由
「死票が少ない・民意の反映になる」
「選挙区に釘付けにならず広く国政に目を向けられる」
「小選挙区で政党中心の選挙の場合,政党と,候補者の政策が一致していないことがある」
「小選挙区では望ましい候補者がいない可能性がある」

●Bの主な理由
「この選挙制度でまだ2回しかやっていない,ようやく理解されてきたところ」
「政党中心の選挙で二大政党制になれば政権交代が起こりやすくなる」
「落としたい候補者を落としやすい」
「中選挙区制は派閥政治の温床になるから廃止になったはず」

【解説】それぞれの理由で,「いずれかが不完全だからこちら」という書き方が多い点から見ても,現在の日本に,これが完璧という選挙制度は今のところまだ出ていないようです。アンケート結果もやはり均衡しています。

Q2-3.今回の衆院選挙制度法改正案は必要?,不必要?。

A.必要 ・・・ 25%
B.不必要 ・・・  75%

【解説】この結果から推察するに,中選挙区制に戻すことが必要であると思っている人も,今回の政党のエゴだけでの,議論の少ない状態での制度改正には反対という人が多いということでしょうか。


■Q3.今臨時国会に提出されていた法案の中に,夫婦別姓にするか否かを選択できる「選択的夫婦別姓法案」がありましたが,先送りされることに決まりました。

Q3-1.あなたはこの法案には賛成ですか?,反対ですか?。

A.賛成 ・・・ 66.7%
B.反対 ・・・ 33.3%

Q3-2.もしこの法案が成立した場合,あなたは別姓にしたいですか?。できれば理由もお願いします。

A.別姓にしたい ・・・ 24.2%
B.同姓にしたい ・・・ 69.7%
  無回答 ・・・ 6.1%

●Aの主な理由
「(同姓は)仕事に支障をきたす,一社会人としてリスクがある」
「離婚,再婚で女性だけ姓が変わるのは不平等」
「個性を尊重する時代に選択できるのは当然の流れ」
「(同姓は)異なった人生を生きてきた女性のアイデンティティーを希薄にしている」

●Bの主な理由
「同姓は日本の伝統文化」
「家族の絆,『家』の価値観がますます希薄になる」
「どちらかが子供と同じ姓になるのは嫌」
「子供が可愛そう」

【解説】ここに全ての方の意見を載せることができないのが残念ですが,熱いコメントをたくさん頂きました。
 結果としては,「今から自分が別姓にする必要性は感じていないが,これからは選択できるべきだし,配偶者が望むのならば別姓にしても構わない」という意見が最も多かったことになります。
 ただし,これは夫婦だけの問題ではなく,子供の姓の問題が密接に関係しています。父親の姓にするのか,物心のついたときに姓を選ばせるのか,「緒方・松井 大樹」のように両方をつけていくのか。昨年の臨時国会では,法案成立に近づいていましたが,子供の姓の問題で成立には至りませんでした。次の国会では,その点を中心に,成立へ向けての審議がされる予定です。

 
■Q4.政治全般についてお聞きします。

Q4-1.あなたから見て,現在の主要政党党首は100点満点のうち何点ですか。

参考までに,平均点を掲載します。

○自民党−小泉 純一郎 氏 ・・・ 59.3点
○公明党−神崎 武法 氏 ・・・ 23.2点
○保守党−野田 毅 氏 ・・・ 23.8点
○民主党−鳩山 由紀夫 氏 ・・・ 43.6点
○共産党−志位 和夫 氏 ・・・ 29.7点
○社民党−土井 たか子 氏 ・・・ 26.8点
○自由党−小沢 一郎 氏 ・・・ 47.0点

【解説】小泉人気はこのアンケートにも表れています。
 公明党は「地域振興券」や,今回の中選挙区改正案がマイナスイメージという意見が多くなっています。
 民主党は,期待の裏返しという前向きな意見と,リーダーシップなしという厳しい意見に二分されています。
 自民党についで点数が高かったのが自由党。小沢党首の一貫した主張が支持につながっているようです。

Q4-2.現時点で,首相になって欲しい人は誰ですか?
(政治家はもちろん民間人やタレントでも結構です,自由回答)

1位 石原慎太郎 東京都知事 ・・・ 14票
1位 小沢一郎 自由党党首 ・・・ 14票
3位 木村拓也(タレント) ・・・ 6票

回答に出てきた名前の数 ・・・ 19名

【解説】トップは同数でした。Q4-1,2と,小沢人気の高さを示しています。
 3位はキムタク。ここの読者は,政治に多かれ少なかれ関心があり,勉強をしている方たちだと思います(アンケートのコメントからも読み取れます)。その人たちのアンケートで,キムタクが出てくるということは,よほど日本を憂いている,この国を任せられる人がいないということなのでしょうか?。
 「特になし」という回答がこの後に続いていることも共通の原因だと思われます。
 また,「私」と答えられた方も数名いらっしゃいました。大変素晴らしいことです。批判することは誰でもできます。批判だけでなく,自らが変えていこうという志し,是非とも達成して頂きたいと思います。

Q4-3.この人だけは次の選挙で落選してほしい! という議員はいますか?。
いるならば,その名前を3人までで,お書き下さい。

1位 鈴木宗男 自民党代議士 ・・・ 20票
2位 野中弘務 自民党代議士 ・・・ 14票
3位 中曽根康弘 元首相 ・・・ 10票
4位 橋本龍太郎 元首相 ・・・ 8票
5位 福島瑞穂 社民党代議士 ・・・ 6票

回答に出てきた名前の数・・・37名

【解説】色々な名前が出てきました(私の知らない議員も含めて)。その中で,トップは見事?に鈴木氏。現在もNGO会議に当該団体を締め出しにしたという疑惑が持たれ,毎日マスコミに登場しています。ただ,鈴木氏は現在,単独比例代表で当選しているため,国民の力で落選することはできないのですが・・・
 それにしても,上位4人は,小泉首相の「抵抗勢力」と言われる面々。やはり,ここの読者は,構造改革が必要と感じているということでしょうか。


■Q5.最後に,我々SPCに対しての質問をします。

Q5-1.毎週,「バーチャル選対」が送られてきた時,どうしますか?
A.受信したらすぐに読む ・・・ 51.5%
B.後で読む ・・・ 21.2%
C.ある程度たまってから読む ・・・ 12.1%
D.「未読」のまま何通も残っている ・・・ 9.1%
E.その他 ・・・ 6.1%

Q5-2.普段お送りしているメルマガの分量は如何ですか?
A.長い ・・・ 12.1%
B.ちょうど良い ・・・ 78.8%
C.短い ・・・ 9.1%

【解説】半数以上の方がすぐに読んで頂いているとのこと。誠に有難うございます。Q5で頂いた皆さんのご意見を参考にし,これからも皆さんの役に立てる紙面作りに努力していきます。
 このたびのアンケートへのご協力,誠に有難うございました。

 なお,Q5-3,5-4で頂いた皆さんのご意見,ご質問には,個別に対応させて頂きます。今後のテーマ決定の参考にもさせて頂きます。


緒方


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