151号 第1会議室 (2002/02/11)up down
   ● 郵送物の上手な活用法
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□政治活動と郵送物

 現職の方でも,これから政治家を目指す新人の方でも,ニュースや活動報告といった紙のメディアは,自らの主張・政見を有権者の方や支援者の方々に伝える1つの強力な手段です。

 数多くの政治家が様々なメディアを発行されていますが,実際に有権者の手元にそれらを届けるのは意外と大変なことです。例えば,集会で配布したり,駅頭で配布する。あるいは,地域の挨拶周りの中で一軒一軒手渡ししたり,ポスティングをするなど結構大変な作業となります。

 そうした配布方法の中で,よく活用される方法が郵送するという方法です。

 国政レベルで活動されている方は,支援者名簿が何万とあります。これを,一軒一軒挨拶回りをしたり,ポスティングするのはかなり難しい作業です。その点郵送であれば,比較的簡単に,より多くの方にニュース等を届けることが可能になります。

 ただし,郵送するにはもちろん料金がかかりますし,それなりの手間もかかります。そんな,手間のかかる郵送を,できるかぎり効率的に行うためのポイントを,2点ほど考えてみたいと思います。


□郵送物を活用するためのポイント

(1)名簿の整理をきっちりしておくこと。

 郵送物を送付する場合,全戸ポスティングなどとは違い,送付先を限定する必要があります。そのためには,しっかりとした名簿システムを構築しておかなければなりません。ここでは,パソコンによる管理をおすすめしておきます。

 パソコンを用いて名簿システムを管理する一つのメリットとして,郵送物の宛名を自動で印字できるということがあげられます。

 郵送物の数が多くなれば,宛名をすべて手書きするというのは非常に大変な作業です。そのためにも,パソコン等を利用した名簿システムを活用していれば,直接印刷やタックシールを用いて,比較的簡単に宛名等を印刷できます。


 パソコンの名簿システムのもう一つのメリットとして,同じ家への重複発送を防止できるということです。

 同居人が誰と誰か,をしっかり管理しておけば,同じ家に2通の郵送物を送付することがなくなり,費用的には楽になります。ただし,これは世帯単位でデータを管理している方の話。

 個人単位でデータを管理している方は,もともと世帯単位でデータを管理している方に比べて,重複しているかどうかの防止チェックは大変な作業です。
 電話番号や住所等で重複をチェックし,さらにそれに基づいて住所や名字・名前をうまく配置して印字するなど,入力項目を上手に活用する必要があります。名簿設計時にこの点を考慮しながら,情報項目を作成しておくことが必要です。

 また,名簿に「後援会員とその他の区別」「紹介者」「入力日時」といった情報がしっかり入力されていれば,一部の必要な相手にだけ郵送物を送付することが可能になり,費用的にも助かります。


 最後に,パソコンによる名簿管理であれ,ノートによる名簿管理であれ,情報の更新という問題を考えておきましょう。

 何万という名簿に対して郵送物を送付すると,「転居」や「宛名が見つからない」あるいは「受取拒否」といった理由で郵送物が送り返されてきます。これら送り返されてきたものもすべて料金は発生します。
 その意味で,日々転居情報や物故者といった情報を新規更新していく必要があります。


(2)郵便料金について

 様々なメディアを郵送すると,最も懸念されるのが郵送料です。
 特に,何千・何万という数の郵送物を用いるだけで,何十万・何百万円という費用が発生します。

 現在の日本の郵便制度では通常郵便物として,第1種郵便(封書),第2種郵便(はがき)といった区分があり,大きさや重さ・種類によって料金が異なります。通常の封筒は,定型郵便物(〜50g,大きさに制限有り)が一通80〜90円,定形外郵便物(50g〜)が一通120円〜となっています。

 これ以外にも,定期刊行物などは認可を受ければ,第3種郵便という通常より安い料金で送付することが可能になります。政党の機関誌などがこれにあたるので,政党所属の方はこうした機関誌の号外扱いでニュースを作って,第3種郵便で利用する例は多く見られます。

 さらに,市内特別郵便といった制度や,郵便番号区分を事務所で行ってから投函するといったことも割引対象になることがありますので,最寄りの「集配業務」を行っている郵便局で相談してみるとよいでしょう。
 いずれにしても,かなりの数の郵送物を送付する場合,すこしでも安い制度を利用するのが賢明です。



 以上のようなポイントを考えて,手間と費用を効率的に抑えていきます。
 これでは確かに,普段の郵送の手順にひと手間かかることになりますし,1通あたりのコストはごくわずかしか下がりません。しかし,大量の郵送を行う状況になれば,継続的にかなりの時間と金額が節約できて便利です。
 まだ実行されていない方は,一度試してみることをおすすめします。


松井


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