171号 第1会議室 (2002/07/01)up down
   ● 各種団体と推薦依頼
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 様々な選挙において,様々な団体が様々な形で特定の候補者や政党を支援することは数多くあります。

 地域の自治会,農家組合,協同組合,労働組合,商工会,業界団体,宗教団体,医師会などその形態は数えれば切りがありません。
 ただ,多くの団体は別の目的,例えば商工会であれば,「○○地域の商工の発展」などを目的としている場合が多く,また,会員の中には様々な政治思想を持った人も多く含まれることがあります。
 そこで,多くの団体は別に「○○政治連盟」といったような「政治団体」を別組織として結成し,その団体を通じて政治活動を行っています。

 こうした団体の多くは,もちろん何らかの政治的意図を持って活動をしているケースが多く,政治の現場では利益団体・圧力団体として様々な働きかけを行います。補助金の獲得,関係法制の整備などその意図は様々です。

 その支援形態は,

 (1)会員名簿の提供および会員への支援呼びかけ
 (2)運動員の提供
 (3)政治活動資金および選挙資金の提供

といったようなものが考えられます。

 政治家の中には,こうした団体の全面的な支援を受ける組織代表型の方もいらっしゃいます。特に衆院選挙や参院選挙の比例区では,全国的な団体の代表が多くの政党のリストに上がることは周知の事実だといえます。
 もちろん,こうした団体と政治家の特別な関係は癒着構造だという批判を受けるケースがあり,過去にも様々な収賄事件が起こったこともあります。

 ここでは団体と政治家の関係の是非についてはさておき,各種団体と選挙の応援について書いてみたいと思います。


□各種団体と推薦

 各種団体はもちろん組織であり,組織としての意志決定をした上で,政治活動をすることが基本となります。
 その際に,重要となるのが「推薦」という行為です。

 ある団体の決められた決定機関において,特定の選挙において特定の候補者を支援することをけっていするのが「推薦決定」で,この推薦決定を受けて上記のような支援活動を行うのが通常です。

 政治家側から団体に対して,自らを推薦してもらえるように働きかける行為が「推薦依頼」です。
 通常,特定の団体に対して政治家側から「推薦依頼状」というものを提出します。これは,団体に対して推薦を依頼し,自らの政策や主張が当該団体の政策要求や主張と整合しているかどうか等を討議してもらうということです。

 この際,「推薦依頼状」とともに
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を同封しておくこともよくあるケースです。

 また,推薦依頼をする母体は
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「事前運動」にあたるケースがあるからです。

 こうした「推薦依頼」を受けて,団体での討議が行われ,「推薦決定」がなされるか否かが決定されるというのが,通常のパターンです。


 各種団体の「推薦」は候補者にとって大きな財産です。ただし,「推薦」をもらうだけでは,単に紙切れをもらったにすぎません。
 大事なことはどのような支援をもらえるかです。そのことをけっして忘れてはならないでしょう。

松井


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