第173号 第1会議室 | (2002/07/15)![]() ![]() |
● データで見る国会議員 ● |
今週は,国会議員とは,一体どんな人物なのか,それを,色々な数字から確かめていきたいと思います。 まずは,第1回目として衆議院議員編です。今回は,頭を使って考えながら読むというよりも,予備知識として,頭に入れて置いてもらえれば良いでしょう。 ○国会議員の数 衆議院議員 480名 選挙区選出 300名 比例区選出 180名 ※平成12年2月の公職選挙法改正により,定数が500から480に削減されました。 〈性別〉 男性−442名(92.1%) 女性−35名(7.9%) ※女性の比率は国連加盟国中87位(2001年12月のデータによる) 〈会派別〉 自由民主党 240名(50%) 男性231名,女性9名(3.7%) 民主党・無所属クラブ 125名(26%) 男性119名,女性6名(4.8%) 公明党 31名(6.5%) 男性28名,女性3名(9.7%) 自由党 22名(4.6%) 男性21名,女性1名(4.8%) 日本共産党 20名(4.2%) 男性16名,女性4名(20.0%) 社会民主党・市民連合 18名(3.8%) 男性9名,女性9名(50.0%) 保守党 7名(1.5%) 男性6名,女性1名(14.3%) 無所属 14名(2.9%) 男性12名,女性2名(14.3%) 欠員 3名 (7月14日現在) ※欠員は,議員辞職をした辻元清美,中田宏,加藤紘一各議員(10月に補選)。 女性の発言力の強い社民党は,やはり半数が女性。女性の比率が最も低いのは自民党。 〈平均当選回数〉 自民党 4.49期(最高は中曽根元首相の20期) 民主党 2.74期(1期生議員が43名) 公明党 3.45期(1期生は1人、3期生が半数以上の16名) 自由党 3.05期 共産党 3.5期 社民党 2.22期(1期生が18名中13名) 保守党 6.29期 無所属 5.86期 ※平均で最も当選回数が多いのは,意外?にも保守党。人数は少ないがベテラン議員が多い。 ●出身学校 1.東京大学 88名(18%) 2.早稲田大学 58名(12%) 3.慶応大学 43名(9%) ※予想通りというところ。それにしても,5人に2人は,この3つの大学の出身であるというのは,やはりすごい。 ちなみに,少数派としては,旧制中学出身が数名,高校卒も5名程度,海外の大学出身が12名。 ●前職 1.地方議員 76名(16%) 2.官僚 68名(14%) 3.秘書 47名(10%) ※これも予想通りか。ただし,地方議員76名のうち,70名が都道府県議会議員,6名が市議会議員(町村議会議員はなし)。 段階を踏んで国会議員になっているのがわかる。 こちらの少数派は,「牧師」,「米国国会議員秘書」,「料理研究家」 ●世襲議員−123名(25.6%) 自民党 88名(71.5%) 民主党 22名(17.9%) 自由党 5名(4.1%) 公明党 1名(0.8%) 保守党 1名(0.8%) 無所属 6名(4.9%) ※自民党がダントツなのは,イメージ通りか。衆院議員の4人に1人が世襲議員。これをやはり多いと見るか,意外に少ないと見るか。 ●選挙区落選・比例区復活議員−80名 自民党 7名(8.8%・当選議員240名に対する比率−2.9%) 民主党 30名(37.5%・24.0%) 公明党 2名(2.5%・6.5%) 自由党 15名(18.8%・68.2%) 共産党 12名(15.0%・20.0%) 社民党 14名(17.5%・77.8%) ※野党第1党の民主党は4人に1人が復活議員。共産党は,選挙区で勝った議員は1人もおらず,復活当選以外の8名は全員単独比例で当選。 もし,比例区を廃止して,議員定数を選挙区だけの300にした場合,自民党の圧倒的勝利が見える。 --------------- 何かの参考になりましたでしょうか? 次回は参議院議員編をし,衆議院との違いを見ていきます。 (緒方)
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