189号 第1会議室 (2002/11/04)up down
   ● 選挙で使われるキャッチコピー集
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 来年4月の統一地方選挙へ向けて、立候補を予定している陣営は、現在、政党ポスターの貼り出しやリーフレットの作成などに取り掛かっている時期であろうと思います。
 リーフレットや、ポスター、ニュースを作るときに必ず考えるものの一つに、キャッチコピーがあります。
 選挙・政治関係の広報物をじっくり見る人はごく少数です。そんな時に、ぱっと目を引かせ、その人がどんなことをしているかまではわからなくてもあるイメージを与えるもの、それがキャッチコピーです。

 すべての活動においてキャッチコピーは、統一することが望まれますが、なかなか印象を与えるのは難しいものです。
 そこで、広報物を現在作成している陣営、これからの作成を予定している陣営向きに、これまでどのようなキャッチコピーがあったのか、その例を挙げます。


■有権者との連携

 最も多く使われていると思われるのがこの類です。住民のための政治でなければならない、政治は住民と一緒でなければ良くならない、そのような意味が込められています。
 オーソドックスなものとしては、

・市民と政治をつなぐ


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・皆さんの代弁者

などがあります。
 有権者に訴えかけるフレーズとしては、


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 また、キャッチフレーズは抽象的な表現にするものが多く、

・もっと、あなたと

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 などは、この言葉から、有権者に何が言いたいのかを考えてもらおうという意図があると推測されます。
 逆に、

・あなたのために行動します
・あなた様とのご縁を大切にします。

は、あえてはっきりと意味がわかるようにしていると思われます。
 「人」に思いきり焦点を当てた表現としては、


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 というのもありました。


■「変える」

 「変える」を使用する背景には、変えなければならない現状があることが言えます。つまり、有権者が今の生活・政治には満足していないことを意識しての表現です。

・変えてみせます。

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・時代が変わる・政治を変える


■「改革」、現状への批判

 「変える」という表現を使ってはいませんが、同じように現状打破型のフレーズです。

・市政変革

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 周りくどくなく、ストレートに、

・不況をぶっ飛ばせ!

というフレーズもあります。
 上記はどちらかというと野党や無所属の候補者が使いそうなフレーズですが、

・改革前進

という風に言えば、与党側から見たフレーズになります。


■「未来」「21世紀」

 以下は、未来、21世紀には期待の持てる社会にするという意味が込められています。

・21世紀も前へ前へ


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・21世紀を見つめて


■未来への責任

 上記の「未来=希望に満ちた」ではなく、このままでは未来は更に厳しいという現状を踏まえて、その責任は今とらなければならないという言葉もあります。


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 「子供たちのための未来」と明確に表している言葉もあります。


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■「まち」

 候補者の立候補する「まち」に焦点を当てたフレーズです。

・命、響きあうまちへ



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・○○郡民の心を県政に


■「若さ」「風」

 この単語は若手の特権と言えます。これらを使用すると勢いを感じさせることが出来るでしょう。

・新しい風


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・若さ、情熱、行動


■インパクト

 キャッチフレーズの中身より、とりあえず目を引かせる言葉としては、

・○○がゆく
・街のカルシウム

などを見たことがあります。

 また、語呂を合わせた表現も良くあります。



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 以上のキャッチフレーズはあくまでも参考です。勘違いしてはならないことは、ここで「これは聞こえが良い」と感じただけで決めてはならないということです。

 キャッチフレーズは自分の代名詞になる可能性を持っています。自分の政治スタンス、政策、自分に対して周りが持っているイメージなど、あらゆることを総合的に判断し、また多くの人の意見を踏まえた上で決定するべきです。

 私も何度となく、候補者のキャッチフレーズを決定する課程での会議などに参加したことがありますが、良くやっている手法を紹介します。
 数人が候補者本人に対してひたすら質問し、本人の思いをすべて出させる。その発言をすべて記録に残していき、質問を繰り返す。そのうち論に矛盾も出てくるため修正していく。そのうちに政治家になりたい理由となる、いくつかの政策が明確になってくる。
 それらの政策や、思いにある共通点を見つけ出し、そこからキャッチフレーズが生まれる。

 私はこれまでの選挙経験から、このキャッチフレーズが票に結びつく可能性があることを感じています。
 それほど重要視していない陣営が大半かもしれませんが、是非とも一度、真剣に考えることをお勧めします。


緒方


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