第193号 第1会議室 | (2002/12/02)![]() ![]() |
● ボランティアスタッフの集め方,指導法,使い方 ● |
我々office-spcの目的でもある,「地盤・かばん・看板なし,しかし志ある者を政治家にする」ためには,ボランティアスタッフの存在は必要不可欠と言っても過言ではないと思います。 そもそも選挙のボランティアというのは「うさんくさい」,「こわい」,「メリットを感じない」などと感じられている上に,この不景気のご時世とあって,無給で来てくれるボランティアスタッフを集めることは並大抵のことではありません。 まず,法規的なことを確認しておきます。 選挙スタッフに関しては公職選挙法によって定められており, ●あとは購読者のみのお楽しみ●
部隊などはすべてボランティアで賄わなければなりません。 ただし,これらはあくまでも選挙期間中のことです。日常の政治活動の中では,人を雇うことに制限はありませんし,その仕事に制限があるわけでもありません。また,それに見合う報酬にも上限があるわけではありません。 ■ボランティアの集め方5か条 いずれにしろ,お金をかけない選挙をするためには,無給で自分を助けてくれる仲間を増やしていかなければなりません。 以下は,選挙経験数十年の人たちを取材した結果に私の経験を加えて作った,「ボランティアの集め方5か条」です。 <候補者に対して> 1.自分を最優先にしてくれる仲間が10人もいない者は選挙に出る資格なし → 「出たい人より出したい人」です。自分に近しい中でも理解を得られる人が少なければ立候補しても勝ち目はありません。 2.肝心な最初の3人 → 初期にボランティアに来てくれる人は ●あとは購読者のみのお楽しみ●
ような人をピックアップすることは重要と言えます。 <ボランティア担当に対して> 3.ボランティアを集める人間は,誰よりも候補者に惚れていなければならない → 営業と一緒です。自分が良い商品と思わなければ,絶対にその商品を売ることは出来ません。もちろん,自分で「これは良い商品だ」と自己暗示をかけることも含みますが。 4.時には正しい嘘もあり → やっぱり政治というものは敬遠されがちな世界。しかし,本気で「この人(候補者)の手伝いをすれば,メリットがある,やりがいを感じられる」と思っているのなら,嘘だってつくことも構わないと思います。 電話では, ●あとは購読者のみのお楽しみ●
5.最後は,「自分のために」 → 3と対照的な表現かもしれませんが,いくら良い商品を売ろうとしても,話も聞いてくれない人もたくさいます。そんな時は,自分を好きになってもらうことです。 「何だか良くわからないけど,あんたが頑張っているから手伝うよ」 人を集める立場のものとして,これほど嬉しい言葉はないでしょう。 自分を好きになってもらう手段はいくつかあります。 「自分の誠意,情熱を見せる」ということもあれば,「その人を本気でくどく」ということもあります。声をかける相手によって手段は異なってくるでしょう。 ■ボランティアの指導法 基本的にボランティアにお願いすることは,誰でも出来るような単純な作業が多くなります。 そういう作業を好んでする人もいますが,中には,「こんなことばかりさせやがって」と感じる人もいるでしょう。 最も重要なことは, ●あとは購読者のみのお楽しみ●
を意識づければ必ず,良い方向に進むでしょう。 ■ボランティアの使い方 ボランティアに来てもらったは良いが,うまく使うことができず1回で終わってしまう,ということが良くあります。 ボランティアの使い方で,重要なことは,「リピーターを増やすこと」です。リ ピーターは,仕事にも慣れ,指示が少なくてすみます。 リピートしてもらうための方法も人それぞれだと思いますが,共通して言えることは,政治という固い世界であっても,来る楽しみを与えてあげることです。 -------- 例1)事務所スタッフの知り合いの大学生が初めて手伝いに来てくれた。その時,その事務所には若いボランティアスタッフが皆無だったので,「青年部」を作り,若い人を集めたいという話になった。すると,必然的に彼は代表になる。 何かしらの役職がつけば,1回きりというわけにはいかなくなる。そうして,常連のボランティアになる。 例2)ポスター貼りをするにあたり,日を決めて,一斉に貼り出すことを計画する。学生など若い人を出来るだけ多く集める。 2人でペアを作って貼っていくようにするのだが,すべて男女のペアにする。それだけで,ポスター貼りという地味で,怒られる可能性もある活動が楽しくなる。 ----------- 選挙事務所での恋愛話は不可欠になりつつあるでしょう。先程も書きましたが,きっかけは嘘でも女の子目当てでも何でも良いと思います。結果的に政治に結びついてくれて,事務所の手伝いをしてくれるのですから。 それにしても選挙中というのは,感情が高潮していることもあって強烈な恋愛をする人も多いのでは。きっと,選挙がきっかけで付き合ってそのまま結婚したと人もたくさんいるでしょう。 ■最後に ボランティアスタッフと言えば,若い人を連想する人が多いかもしれませんが,若い人だけでなく退職者や主婦もいることを忘れないように。特に選挙中は,人生経験の多い人にしかできない場面も出てきます。 もちろん,若い人のパワーも重要だと思います。 そこで最後に,もう一度公選法についてを出しますが,選挙期間中に限らず,選挙に関わる状況において,ご飯をご馳走したりすることはすべて選挙違反になります。 「無給なのにいつも遅くまでポスティングをしてくれるから」という感謝の気持ちから,「昼ご飯くらい」と思う気持ちは大変良く分かりますが,現在の法律では,クロです。 加えて, 「昨日何人かにおごったけど,1週間たっても何もないから大丈夫」という考え方も誤りです。選挙違反を捕まえる場合は,投票日の結果がわかってすぐか,翌朝です。 学生たちが候補者のために毎日毎日一生懸命頑張って,その結果勝利した,という最高の思い出が,選挙違反で警察に呼び出されて,暗い過去になってしまったという例は限りなくあります。 そういう面においてのボランティアへの対応には,何倍もの配慮が必要です。 (緒方)
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